【京都2歳S】ダノンメジャー豪快も 主戦は慎重「デキ過ぎている」

26日、ラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。ダノンメジャー(牡2、栗東・橋口厩舎)はキラウエアとの併せ馬で中盤から併走する形に持ち込むと、ジックリとパワーを溜め込むように進出。最後は持ったままながら0.3秒先着して、重い坂路の馬場状態を物ともせず、時計も4F54.0-39.8-26.1-12.6秒でまとめてみせた。

帰厩後も毎週、小牧太騎手が手綱を執っての調整となったが、先週はジャパンCに向かうワンアンドオンリーを突き放す走りっぷり。臨戦過程は至極順調に感じる。しかし、主戦は「もともとがボーっとしていた馬だけに、少し馬がデキ過ぎている。気が入り過ぎている感じがするわ」と困惑の色を隠さない。それでも、「状態面、仕上がりは問題ないね」とコンディションそのものには太鼓判を押した。

デビュー、野路菊Sと出色のキレ味をみせて2連勝。一躍、クラシック候補と目されたが、同じく2戦無敗のライバルたちと早くも相まみえることになる。「皐月賞、ダービーと目指していかないといかんからね。ここでどこまでやれるか」と、鞍上は試金石の一戦と位置づけている様子。名伯楽・橋口弘次郎調教師のラストシーズンに華を添えるべく、厩舎の秘蔵っ子の人馬が淀の舞台を駆け抜ける。

ダノンメジャー

1週前はワンアンドオンリーをアオったダノンメジャー(右)