【AJCC】昨年5着フラガラッハ「馬場状態は合いそう」

21日、アメリカジョッキーCC(G2)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。秋の天皇賞15着以来となるフラガラッハ(牡8、栗東・松永幹厩舎)は助手を背に坂路で4F52.7-38.5-25.1-12.9秒をマーク。明けて8歳となったが、年齢をまるで感じさせないキビキビとしたフットワークを披露した。

この動きには松永幹夫調教師も開口一番「いいですね」とニッコリ。「本数もしっかりと乗り込めていますし、元気が良すぎるぐらい。今週のひと追いでうまくガス抜きができると思いますよ」と仕上がりの良さをアピールする。

芝7勝のうち6勝がマイル戦で、2013年のサマーマイルチャンピオンに輝いた名うてのマイル巧者だが、同年秋の天皇賞以降は中距離路線へ。勝鞍こそないものの、鳴尾記念でタイム差なしの3着、オールカマーで0秒1差の4着。昨年のAJCCでも0秒1差の5着など差のない競馬を繰り広げており、舞台は申し分ない。「先週の中山は外差しが決まっていました。馬場状態は合いそうですよね」と見通しを語り、今回は長くコンビを組んだ高倉稜騎手から、師と騎手時代同期の横山典弘騎手へスイッチする苦渋の決断も行った。

百戦錬磨のベテランが持ち味の決め手をどう引き出すか。いや、もしかすると昨年の京都記念を勝ったデスペラードのような奇襲策も……。ベテラン人馬がどういった走りを見せるのか、週末のレースが非常に楽しみとなってきた。