ユタカも絶賛!史上初連覇のコパノリッキー「強かった」

●2月22日(日) 1回東京8日目11R 第32回フェブラリーS(G1)(ダ1600m)

昨年は最低人気からの大金星となったコパノリッキー(牡5、栗東・村山厩舎)だが、今年は断然の1番人気に支持されての出走。昨年とは比較にならない重圧を跳ね除け、史上初となる連覇を達成した。前走に続いてコンビを組んだ武豊騎手も「1番人気に応えられてホッとしています」と胸をなでおろす。

昨年末のチャンピオンズCでは出遅れが響いて12着と惨敗。今回は揉まれやすい内枠スタートもあり、再びの出遅れが懸念されていた。しかし、レースではハナを争うことが予想されていたコーリンベリーの方が大きく出遅れ、スタート直後から連覇へ向けて追い風が吹く。「スタートはあまり良くありませんでしたが、競馬の形としては良かったですしスムーズなレースが出来ました」と話す通り、自分の競馬ができた。

二の脚を使ってハナを窺うも、外からアドマイヤロイヤルが先頭争いに加わる。揉まれ弱い気性だが、さすがは天才の好判断。単独の2番手に控えると、3コーナーではロスのない動きで外へとポジションを入れ替える。上手に折り合うこともでき、「外から被されたくなかったですし、途中から1頭行ってくれて良かったです」と振り返る。

先頭に並びかけながら4コーナーを回ると、ここからは完全にこの馬の勝ちパターン。すぐに先頭に立つと、逃げ馬には苦しい府中の直線をものともせず、追いすがる後続を振り切った。完勝といえる内容に、名手も「手応え良く直線に向けましたし、後ろを待たずに自信を持って動いていきました。前走も強かったですし、今回は目標が大きかったので更に万全の態勢でした。強かったですね」と絶賛する。

最大のライバルといえるホッコータルマエが不在の中、完勝といえる内容でタイトル防衛に成功。次走には同じく連覇の懸かるかしわ記念を予定している。その後のローテーションは未定ながら、12月にはチャンピオンズCへも出走の意向。打倒タルマエを念頭に、村山明調教師も「昨年の雪辱を果たしたい」とさらなる飛躍を誓った。

フェブラリーS

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