【皐月賞】重賞Vで期待高まるミュゼエイリアン「楽しみ」

15日、日曜中山11レース・皐月賞(G1)の追い切りが美浦トレセンにて行われた。

前走、毎日杯1着のミュゼエイリアン(牡3、美浦・黒岩厩舎)は、柴山雄一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.1-51.8-38.8-13.3秒をマークした。

【黒岩陽一調教師のコメント】
「前走後はさすがに阪神へ輸送したあとでしたし、慎重に1週間ちかく様子を見ましたが、回復が早かったので1週前も積極的な調教が出来ました。葉牡丹賞のときは、百日草特別を使ったあとで少し気負いがあったなか、出したらビュッと行ってしまいました。その反省を生かして、この中間は気負わせずに調整しています。

今日は柴山騎手に乗ってもらって、コントロールや反応を確かめてもらう程度でやりましたが、良い感触を掴んでもらえたようです。中2週ですが硬さもありませんし、脚をしっかり伸ばして良い動きだったと思います。この馬は能力があると思っていましたが、本当に良くなるのはもう少し先だと思っていました。それでも早い時期に重賞を勝ってくれたので、ますます期待をしています。

相手は強いですけど、この馬も能力がありますし現状でどれくらいの競馬をしてくれるか楽しみを持ちながら送り出せます。極端に悪くならなければ、馬場もこなせますよ。開業4年目でこれだけ力のある馬を管理させていただいて、クラシックに送り出せるのは有難いですね。一戦一戦力を付けていますし、ここでも期待に応える走りが出来ると思っています」


【柴山雄一騎手のコメント】
「皐月賞で乗れるのは初めてですし、最初に話を聞いたときは嬉しかったです。高橋仁オーナーの馬に乗せていただいていますし、この馬のことも気にして見ていました。今回の依頼がきてから改めてこれまでのレースも見ました。前走も前々ですごく良い競馬をしていますし、ああいう競馬も出来るのかと思いました。いろいろな競馬をしてきていろんな経験をしているなと思いましたし、今日の調教で乗った感じも良かったです。

乗り手の指示に忠実ですし、仕掛けにすぐ反応してくれるので不安要素がありません。中山の馬場は前残りになったり外差しが決まったりいろいろ変わりますし、その辺りを見極めながら先生と相談をしてレースの作戦を立てたいと思います。クラシックに乗れる機会はなかなかないので嬉しいですし、こういう良い馬で臨めるのですごく楽しみです」

ミュゼエイリアン

ミュゼエイリアン

前走、弥生賞8着のコメート(牡3、美浦・土田厩舎)は、嘉藤貴行騎手を背に坂路コースで追われ、4F59.2-44.3-29.9-15.4秒をマークした。

【嘉藤貴行騎手のコメント】
「今日は時計がかかりましたが、坂路の馬場は重かったですからね。終い2ハロンだけ放す形でやりましたが、しっかり動けていましたし体調も良いと思います。今のところとくに課題もありませんし、順調にきています。前走は少しかかりましたし参考外の一戦です。元々乗りやすい馬ですし、折り合いをつけて上手く立ち回れるように乗りたいですね。道悪もこなせると思います」

コメート

コメート