【福島牝馬S】小回り懸念もウエスタンメルシー「この条件でも」

22日、土曜福島11レース・福島牝馬S(G3)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、幕張S1着のアルマディヴァン(牝5、美浦・高橋文厩舎)は、助手を背に坂路コースで追われ、4F57.3-40.8-25.9-13.1秒をマークした。

【高橋文雅調教師のコメント】
「これまで左回りで実績を残してきている馬だったので、前走の中山マイルであの競馬が出来たことは大きいですね。これまでは1400、1600を中心に使ったことで左回りが続いただけで、右回りに問題があって避けていたわけではありません。
今回は小回りの1800なので上手くごまかしがきけば、というところですが、今は力を付けてきていますし、展開がハマれば良いですね」


前走、初音S1着のウエスタンメルシー(牝4、美浦・奥村武厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.1-37.4-13.0秒をマークした。

【奥村武調教師のコメント】
「1週前追い切りはジョッキーに乗ってもらってビシッとやりました。今週も良い併せ馬が出来ました。今は馬の後ろに入れても折り合いが良いですし、レースに行っても心配なさそうです。

小回りの1800は心配材料のひとつではありますけど、前走後に後藤騎手が『折り合いがつくし溜めもきくので中山牝馬Sを使っても面白い』と言ってくれましたし、この条件でも大丈夫ではないかと思っています。攻め馬の感触とレース内容が直結する分かりやすい馬ですし、今は体調も良いので楽しみです」


ウエスタンメルシー

攻めの感触と実戦が直結するウエスタンメルシー(奥)


前走、中山牝馬S8着のオメガハートロック(牝4、美浦・堀厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F56.0-41.0-13.2秒をマークした。

【橋本助手のコメント】
「前走後は短期放牧を挟んで順調に調整できています。前走は途中で早々に止める気難しい面を出さず、しっかり集中して走れていましたし、少しずつ内容が良くなってきていると思います。少しノンビリと構えた感じがしますし、もう少し早目に仕掛けても良かったかもしれません。

まだ気の悪さが残っていますし良化途上の段階ですが、体も締まってきているので、結果を出してほしいと思っています。中山でも走っていますし、小回りの福島コースでも大丈夫だと思います」


オメガハートロック

直前は軽めに終始したオメガハートロック(手前)


前走、中山牝馬S6着のグレイスフラワー(牝6、美浦・宗像厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.0-52.7-38.4-12.9秒をマークした。

【宗像義忠調教師のコメント】
「前走は、終いに良い脚を使っていましたし、内容は悪くなかったと思います。1回使われて馬に気合いが入った感じがしますし、今週の追い切りも気が乗って良い動きだったと思います。

体も絞れていますし、輸送もあるので良い状態で出走できると思います。あとは小回りの1800がカギになりますが、そこはベテランの柴田善臣騎手に上手く乗ってもらえればと思います」

グレイスフラワー