黒船賞3連覇など重賞9勝のセイクリムズンが引退 種牡馬入り

2012年からの黒船賞3連覇やさきたま杯を勝ったセイクリムズン(牡9、栗東・服部厩舎)が、5月8日(金)付けで競走馬登録を抹消。種牡馬入りすることとなった。

セイクリムズンは2008年8月にデビュー。初ダートとなった4戦目の未勝利戦と500万を連勝。本格化したのは4歳秋で、霜月S、重賞初制覇となったカペラS、根岸Sと3連勝。フェブラリーSは14着と崩れたが、コーラルSと地方交流のかきつばた記念で再び連勝を果たした。

12年には3連覇を果たすことになる黒船賞から交流重賞4連勝。その後の勝利は13年、14年の黒船賞の2勝と勢いは衰えたものの、8歳で迎えた昨年のJBCスプリントでも勝ったドリームバレンチノから0秒2差の4着に踏ん張るなど、ダート短距離の名脇役として活躍した。

今年に入り4連覇を狙った黒船賞で8着と完敗。続くかしわ記念も7着に終わり、これが現役最後のレースとなった。今後は種牡馬となる予定だが、繋養先は未定。
馬主は金田成基氏、生産者は様似の清水スタッド。馬名の意味由来は「冠名+深紅色」。JRA通算獲得賞金額は2億6299万2000円(付加賞含む)。地方通算獲得賞金は3億830万円。

セイクリムズン
(牡9、栗東・服部厩舎)
父:エイシンサンディ
母:スダリーフ
母父:サウスアトランテイツク
通算成績:60戦16勝(うち地方26戦7勝)
重賞勝利:
12年さきたま杯(Jpn2)
12~14年黒船賞(Jpn3)
11~12年かきつばた記念(Jpn3)
12年東京スプリント(Jpn3)
11年根岸S(G3)
10年カペラS(G3)

セイクリムズン

▲3連覇を果たした2014年黒船賞