【ヴィクトリアM】ベルルミエール「いい感じに走れていた」

13日、ヴィクトリアM(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、阪神牝馬S2着のベルルミエール(牝4、栗東・高橋亮厩舎)は川島信二騎手が騎乗してCWコースへ。直線では他厩舎の馬と併せ馬のような格好となったが、動じることなく終いスッと脚を伸ばして、6F83.7-67.0-51.0-37.2-11.5秒をマーク。素軽いフットワークが光った。

追い切りを見届けた高橋亮調教師は「たまたま直線で松田博厩舎の馬と併せ馬になりましたね。相手が動くから、うちのが遅くみえたほどです」と苦笑いを見せたが、自身の脚捌きは至ってスムーズ。「まあ、馬場入りから落ち着いて入れていましたし、いい感じに走れていましたよ。この馬の力は出せる状態にあります」とデキには自信を持っている。
「ただ、G1は甘くないし、メンバーも強力ですから。今後、どの路線へ向かうかを見定めたいですね」と最後は慎重な構えを見せたが、3歳時のニュージーランドTでは牡馬を相手に3着の好走歴もあり、ここでも侮れない存在となりそうだ。


前走、高松宮記念16着のリトルゲルダ(牝6、栗東・鮫島厩舎)は暮れの香港スプリント以来の騎乗となるM.デムーロ騎手を背に坂路で単走追い。台風通過により水分を含んだ馬場状態で、さらに荒れた時間帯で4F53.8-39.3-25.4-13.1秒と全体の時計は少し要したが、馬なりの手応えのまま、力強いフォームで登坂。6歳でも馬は元気一杯だ。

「遅い時間帯で馬場も荒れていたし、時計はこんなものじゃないの。中間は放牧に出していたが、馬はすごく元気がいいんだ。体も絞れて出せそうだよ。距離はやってみないと分からないけど、そこはジョッキーにお任せだね」と山田厩務員。昨年のサマースプリントシリーズを制した短距離女王がマイルで新境地を切り開けるか。