【オークス】1週前 クイーンズRデムーロ「いいコンディション」

13日、オークス(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、桜花賞4着のクイーンズリング(牝3、栗東・吉村厩舎)はM.デムーロ騎手が騎乗して3歳未勝利のペプチドホープフルをパートナーにCWコースで併せ馬。終いまでハードに追われると、パワフルなフットワークで楽にパートナーを交わし、1馬身差を付けてフィニッシュ。6F83.5-68.1-53.4-39.7-12.6秒をマークした。

この動きに鞍上も「いいコンディション。テンションもいい感じでした」とニッコリ。桜花賞では関西馬で最上位の3番人気に推されながら、直線伸び切れずに4着。「桜花賞は流れも遅かった。勝った馬は強かったし、馬場が重かったのが1番こたえました。距離は分からないけど、乗りやすい馬なので対応してくれると思います」と初騎乗となるオークスで名手がどんな手綱捌きを見せるか楽しみだ。


前走、忘れな草賞1着のミッキークイーン(牝3、栗東・池江寿厩舎)は浜中俊騎手を背にCWコースで終い重点の調整。オープンのオーシャンブルーを相手に脚色をうかがいながら、馬なりのままゴール前でスッと先着。時計は6F86.5-68.6-53.0-39.5-12.4秒。

「ゴール前だけサッと伸ばす指示。予定通りの調整ができましたよ。すごく乗りやすい馬でコントロールがしやすいんです。距離が延びるのは心配していませんよ」とデビューから手綱をとる浜中騎手は愛馬に全幅の信頼を寄せている。夢に見た大舞台で桜花賞除外の無念を晴らせるか。


14日、オークス(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、桜花賞3着のコンテッサトゥーレ(牝3、栗東・安田隆厩舎)は助手を背に坂路へ。5馬身先行したオープンのレッドアルヴィスを目掛けてビッシリ追われると、力強い脚捌きでゴールでは1馬身先着。4F51.3-38.0-25.2-12.9秒は木曜日の栗東坂路一番時計だ。

「1週前なのでびっしりと攻めました。調教は動くタイプですし、変わりなく順調ですね。放牧を挟んで背が大きくなってきました」と安田隆行調教師は成長に目を細める。「距離に関してはやってみないと分からないですね」と言葉を濁したが、状態に関しては順調そのものと言えそうだ。


前走、桜花賞6着のアンドリエッテ(牝3、栗東・牧田厩舎)は川田将雅騎手が手綱をとって、古馬1000万のミヤジマッキーを相手にCWコースで3馬身追走。直線で鞍上がゴーサインを出すと鋭く反応して6F80.7-65.3-51.1-37.8-11.4秒を計時。1馬身先着を果たした。

「久しぶりにコースで乗りましたが、思っている感覚以上に時計が出ました。仕掛けたからの反応もすごく良かったし、最後も流しているだけでしたから」と鞍上が目を輝かせる抜群の動きを披露。虎視眈々と逆転を狙う。


前走、フローラS1着のシングウィズジョイ(牝3、栗東・友道厩舎)は助手が騎乗して坂路へ。古馬準オープンのアドマイヤバラードを相手に終いまで一杯に追われてクビ差先着。4F52.6-38.3-25.2-12.9秒の自己ベストを叩き出した。

3月の君子蘭賞、前走のフローラSを好位追走から押し切り勝ち。それまで2回の重賞挑戦はともに6着と敗れていたが、完全にひと皮剥けた印象だ。友道康夫調教師も「予定より時計は速くなったけど、いい動きをしていました。馬体も戻ってきてるし、その分、しっかり攻めていけました。体調もキープできています。2400m? 距離が延びた方が競馬はしやすいタイプだし、チャンスはありますよ」と色気たっぷり。


前走、フローラS3着のマキシマムドパリ(牝3、栗東・松元茂厩舎)は助手を背にしての坂路で単走追い。楽な手応えで4F53.6-38.6-24.9-12.5秒をマーク。

「調教は馬なり程度で。これでいいでしょう。減ってた馬体も回復しているし、体調は良さそうですよ。道中でムキにならずに走れるし、距離が延びるのはプラスに出そうだね」とは2007年のオークスをローブデコルテで制した松元茂樹調教師。本番で手綱をとる武豊騎手はオークス3勝。何とも不気味な気配が漂う。