立ち回り上手、ウインオスカーが今年の2歳勝者の一番乗り!

ウインオスカー

15年6月6日(土)3回阪神1日目5R 2歳新馬(芝外1600m)

ウインオスカー
(牡2、栗東・飯田厩舎)
父:スクリーンヒーロー
母:グローリサンディ
母父:エイシンサンディ

2歳新馬の結果・払戻金はコチラ⇒

圧倒的人気のトウショウジャイロは、スタートで外へヨレて出た。そのタイムロスが意外と大きかった。勝ち時計の遅さが示すように、かなりのスローな流れ。すぐに取り付いたかの様に見えたトウショウジャイロだが、最後の切れ勝負で前半のタイムロスは大きかった。前を捕え切れずの3着敗退。逃げたノーブルマーズの差し返しはあったが、何とかクビ差出たウインオスカー。2番手からキッチリと伸びて、今年の2歳新馬戦の一番早い勝馬となった。いきなり馬単が万馬券と、今年も波乱含みのスタートとなった…。


パドックで馬をジックリと観る。栗東で見かける馬もいるが、本番では全てが初物、いろんな要素が絡まる。芝もこのレースから良馬場と回復。ターフはいい舞台である。
廻りの異様さに、いちばん前を歩くノーブルマーズが、物見をして立ち止まったりする。結局2頭目に入って周回する。鳴いてばかりいる。トウショウジャイロはまだ体に余裕がある。当たり前の事だが、今からビシッと仕上げてくる訳もないが、ちとガッカリする体つきだ。何頭かが鳴いてばかりいる。騎乗の合図で止ると立ち上がる馬もいたりして、かなり若い馬ばかり。

返し馬を見て、自分なりに勝馬検討をしてみる。結局は、トウショウジャイロがスタートが悪くても勝ちきるのだろうと結論を出す。ウインオスカーは買っていただろうが、2着のノーブルマーズはおそらく切っていただろう。
そしてスタート、出が速くないとは聞いていたが、この出方には驚くトウショウジャイロ。外へ流れる様に逃げていった。しかしその後すぐに挽回して、好位の4番手で進める。むしろもう1頭の人気馬のミヤビキラメキ。こちらもあまり出は良くなかったが、すぐに好位に取り付き、外にトウショウジャイロがいる位置の内目でロスのない競馬。

スタートしてすぐの1Fが13.5で入る、超ユッタリのペース。前半5Fのうちの2Fめだけが12.2だが、後は13秒台。1000m通過が1.06.0である。当然に上がり勝負となっていく。
4角手前で3番手に上がったトウショウジャイロ。しかし直線に入った前の2頭。そこで10.8と一気にペースを上げる。そこで離されたトウショウジャイロは、ステッキで追うが、前の2頭が並んで闘志をかきたてて追い比べをするのに、最後まで馬体を並べられずに終わってしまう。

稽古はケイコであって、本番はもっとスピードと切れが要求されるもの。レースは生きている。まして若馬達の競馬である。言ってみれば、幼稚園の年少さんの運動会みたいなものだろう。この1戦だけで、将来うんぬんを言う時期でもなかろう。
まずは今年の最初の2歳新馬戦、ソロっとした入りで始まったと言っていい戦いぶりだった。これから続々と新たな馬達がデビューしていく。その中からこれはと思う馬を、一戦をピックアップできる日を待ちたいと思う。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。