テン乗り松岡に導かれスマートオリオンが復活V…パラダイスS

6月28日(日)、3回東京8日目11RでパラダイスS(芝1400m)が行なわれ、松岡正海騎手騎乗の11番人気・スマートオリオン(牡5、美浦・鹿戸雄厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:20.5(良)。

2着には半馬身差で3番人気・カオスモス(牡5、栗東・森厩舎)、3着には3/4馬身差で4番人気・ミナレット(牝5、美浦・大和田厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたインパルスヒーロー(牡5、美浦・国枝厩舎)は16着に敗れた。

今年のヴィクトリマイルで大波乱の立役者となったミナレットが前走同様ハナを切る形に。ネオウィズダムが押して後を続き、カオスモスは抑えながらの3番手。
4コーナーを過ぎても隊列は変わらず、前が有利な流れで先にカオスモスが仕掛ける。その1馬身後ろにいたスマートオリオンが、テン乗りとなった松岡騎手のゴーサインに応え、残り100m辺りでカオスモスを交わし先頭でゴール。逃げたミナレットも渋太さを見せて3着に粘り込んだ。

勝ったスマートオリオンは3歳8月の初勝利から8戦して5勝、2着3回と飛ぶ鳥を落とす勢いでオープン入りし、オーシャンSで重賞ウイナーの仲間入り。G1での活躍も期待されたが、その後は勝ちに恵まれず、ここが1年3ヶ月ぶりの勝利となった。

馬主は大川徹氏、生産者は日高町のいとう牧場。馬名の意味由来は「冠名+星座の名前」。

1着 スマートオリオン(松岡騎手)
「いいときに乗せてもらったよ。状態が良かった。ペースが上がらず、楽に追走。最後までしっかり走れた。いまの馬場も向くね。1400mもこなせる」

2着 カオスモス(内田博騎手)
「もともと力があるからね。内に刺さるのを修正しながらでも、よく踏ん張った。まだ良くなる」

3着 ミナレット(江田照騎手)
「距離が1400mになり、半信半疑なところはあったけど、よくがんばったと思う。2着馬に寄られ、いったん怯みながら、懸命に差し返そうとしていたもの」

4着 ブレイズアトレイル(戸崎騎手)
「ペースが上がらず、前残りの決着。能力を出し切れなかった。もう少し攻めていっても良かったですね」

5着 ネオウィズダム(川須騎手)
「ふわっと2番手。きちんと我慢が利きました。追い比べでも、渋太くがんばっています」

6着 プリムラブルガリス(石橋脩騎手)
「スタートして絞られ、ハミを噛みました。しばらくして抑えが利きましたが、前目の組に有利な流れ。エンジンがかかり切らなかったですよ」

7着 ショウナンアチーヴ(柴田善騎手)
「もっとリラックスしてくれれば、もうひと伸びできるのに。でも、以前の焦って走っている感じは薄れつつあるし、気持ちはいい方向へ向かっているよ」

8着 アルマディヴァン(石川騎手)
「もっと前に行きたかったですね。出していっても、あの位置になりました。最後は伸びていますが、前も止まらなかった」

10着 エールブリーズ(柴田大騎手)
「スタートは良かったのですが、流れに乗れませんでした。本来の脚を使えなかったですよ」

16着 インパルスヒーロー(田中勝騎手)
「まだ危うい面が残っている。展開が向かなかった。伸びてはいても、追い付かなかったよ。実績があるとはいえ、左回りだと追いにくいしね」

パラダイスSの結果・払戻金はコチラ⇒

スマートオリオン
(牡5、美浦・鹿戸雄厩舎)
父:グラスワンダー
母:トロピカルレディー
母父:ウイニングチケット
通算成績:22戦6勝
重賞勝利:
14年オーシャンS(G3)

スマートオリオン

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