【ラジオNIKKEI賞】メンバー最多3勝の地力を見せたいアンビシャス

1日、ラジオNIKKEI賞(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。メンバー最多となる3勝をマークしているアンビシャス(牡3、栗東・音無厩舎)は坂路で助手が騎乗し、古馬500万のワクワクカンヲを相手に半馬身先行してスタート。鞍上からゴーサインが出ると、追いすがるパートナーをグイッと突き放して2馬身先着。4F53.4-38.5-24.9-12.5秒をマークした。

ダービートライアルのプリンシパルSを快勝。優先出走権を手にしながら将来を見据えてダービーをパス。ジックリ立て直しを図って福島へ乗り込んできた。音無秀孝調教師は「時計、動きともに申し分ないね。先週もしっかりやってあるし、これでいい仕上がりに持ってこれたでしょう。福島は初めてのコースだし、1、2コーナーを いかにスムーズに運ぶか。そこでの折り合いがポイントになるだろうね」と見通しを語ったが、その表情は自信に満ちたもの。文字通り、満を持しての参戦となる。

3歳重賞唯一のハンデ戦。トップハンデの馬が苦戦している歴史を持つ一戦だが、メンバー最多の3勝、敗れた2戦はともに重賞で僅差の3着、3走前の共同通信杯はリアルスティール、ドゥラメンテに続く価値あるもので、トップハンデにふさわしい地力と素質を持っている。福島初騎乗となるC.ルメール騎手とともに、みちのくの競馬ファンを沸かせてくれそうだ。