【POG】日曜中京新馬・トレセン直送トーク

●7月5日(日) 3回中京2日目5R 2歳新馬(芝1600m)

父はこの春のクラシックで産駒が大活躍したキングカメハメハ、母の兄にこれまたこの春に産駒が大活躍したマンハッタンカフェがいる良血が1枠1番のロスカボス(牡2、栗東・高野厩舎)。前開催の阪神でデビュー予定だったが目の炎症で回避。そこから万全を期して入念に調整され、晴れてデビューを迎える。

「阪神初日にデビューの予定でしたが、目の炎症でしてここまで待ちました。その分、十分すぎるほど乗り込んできたし、申し分ない仕上がりで臨めます。あとは実戦でどうか。調教通りに走ってくれればいいですね」と高野友和調教師。先週のポルトフォイユに続く新馬勝ちが期待される。

隣の2枠2番ゴールドラッシュ(牡2、栗東・池江寿厩舎)は先の目黒記念で4つ目の重賞を制したヒットザターゲットの弟。ひと追い毎に攻めの素軽さを増してきた。

池江泰寿調教師は「先週にジョッキーが闘魂を注入したのが効いたかな。いい動きでしたね。手先の軽い走りで切れがある 。中距離ぐらいが合いそうですよ」とニッコリ。やや奥手ながら、デビューを果たした兄姉7頭のうちヒットザターゲットを筆頭に5頭が中央で2勝以上を挙げているクズの少ない血統。長い目で見たい一頭だ。

ゴールドラッシュ

古馬に渋太く食い下がったゴールドラッシュ(中)


4枠4番ゼットフーリ(牝2、栗東・宮厩舎)は新種牡馬のワークフォース産駒。併せ馬で2週連続先着を果たすなど、機敏な動きを見せている。

宮徹調教師は「今週はジョッキーを乗せてビシッと追ってもらった。長く脚を使っていたし、自己ベストで走ってたな。松山もいい感触を得てくれてた。攻め通りなら初戦からソコソコ動けそう」と手応えを語る。攻めの動き、時計は水準レベルにあり、仕上がりの良さで上位をうかがう。



●7月5日(日) 3回中京2日目6R 2歳新馬・牝(芝1400m)

2枠2番のエスティタート(牝2、栗東・松永幹厩舎)は中京記念を連覇したフラガラッハを兄に持つ話題の良血で、父は新種牡馬のドリームジャーニー。1週前追い切りでは武豊騎手が自ら手綱をとって好感触を掴んでいる。

松永幹夫調教師も「先週の坂路で好時計で動けていたし、追ってからの反応がいいですね。いかにも牝馬といった切れ味を持っています。仕上がりもいいし、初戦から楽しみです」とデビュー勝ちへ視界は良好だ。

土曜日はシュウジが新馬勝ちを決めたキンシャサノキセキ産駒。8枠9番クールマギー(牝2、栗東・清水久厩舎)は浜中俊騎手を背にデビュー。

「追い切りもいい時計で走ってるし、血統通りにいいスピードがありますね。カッとした気性だし、初戦向きと思いますよ」とは押田調教助手。母ツルマルオトメは新馬勝ち、ひとつ上の姉ピアレスピンクは新馬戦で9番人気ながら2着と仕上がり早の血統は穴党注目だろう。

4枠4番のブンブンブラウ(牝2、栗東・川村厩舎)もキンシャサノキセキ産駒で、川村厩舎は先の阪神開催で既に2頭が勝ち上がる好スタート。調教でも活気ある動きを見せている。

釘田調教助手は「まだ普段でも鳴いたり幼い面はありますが、動かしてみるとピッチの利いたいい走りをします。中間はそれなりの時計が出ていますから」と色気十分の口ぶり。この開催も旋風を巻き起こすか。

前開催の新馬戦で活躍したといえば忘れてならないのが3勝を挙げた和田竜二騎手。7枠8番イイデシロ(牝2、栗東・北出厩舎)の手綱をとる。

「先週のCWでは格上馬と互角に動いたし、坂路でもそれなりの時計で走ってくれていますからね。素直な馬だし、攻め通りに力を出してくれると思います」と村田調教助手はマズマズのジャッジ。鞍上の手腕に注目だ。