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追い合いを制してブラックスピネルが新馬勝ち!!
2015/7/21(火)

15年7/19日(日)3回中京6日目5R 2歳新馬(芝2000m)
ブラックスピネル
(牡2、栗東・音無厩舎)
父:タニノギムレット
母:モルガナイト
母父:アグネスデジタル
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人気のジュンヴァルカンがゲートでやや立ち後れ気味、位置取りが一列も二列も後ろとなる。ゆったりの流れで、やはり前々でレースを進めた馬達がもうひと伸びをした。
前の内々でレースを進めたゼンノタヂカラオに、2番手の外目のブラックスピネル。最後はこの2頭の決着となったが、グイっと伸びたのは漆黒の馬体、ブラックスピネルであった。ジュンヴァルカンは、最後の最後の差を詰めて4着と脚は見せた初陣であった…。
スタンド前からのゲート。内でロードランウェイが、外でジュンヴァルカンがゲートをスンナリとは出れなかった。ヨッコラショと言った感じの出をしてしまった。幸いに2000の芝でユックリとした入りだけに、すぐに追いついていく。先頭はトラストルークが取って行く。すぐにブラックスピネルが2番手をキープ。内からゼンノタヂカラオとウインテンダネスが間合いを詰めて3,4番手で最初のカーブを廻る。ジュンヴァルカンは7頭目のエアポケット的な位置を確保する。
2角を廻っていくが、ここらでは14秒台の超スローな流れ。向こう正面では前がトラストルーク、並んでブラックスピネル。外にアドマイヤローレル、2列目がラチ沿いにウインテンダネスで、半馬身外にゼンノタヂカラオ。さらにヒロノチャンバーと続き、ジュンヴァルカンはその後の3列めだ。
3角手前では、後ろからユウチェンジが上がってきてジュンヴァルカンの外へ並ぶ。1000m通過が1.08.1と、超がつくスローである。ユウチェンジはさらに前と進め、4角手前では2列目の一番外となる。ロードランウェイがジュンヴァルカンの外へと並びだす。
4角を廻る時には、ほとんどの馬がまったく差がない塊となっている。コーナーワークで、トラストルークが先頭。馬場の3、4分めと出してきている。その内へ入ってきたゼンノタヂカラオ。ブラックスピネルは、トラストルークの外へ出す。
3頭が並ぶラスト1ハロン。一番外のブラックスピネルが内へもたれる。最内のゼンノタヂカラオが前に出る。しかしトラストルークの前へと出られたブラックスピネルのエンジンに火が点いた。ステッキを入れてルメールJが叱咤激励するゼンノタヂカラオに、手綱だけで追って前にと出てゴールを迎えた。
ジュンヴァルカンも脚を見せて、最後は4着まで上がってきた。やはりレベルの高い馬である。この電光掲示板に乗った馬達は、次々と勝ち上がっていく事だと思える。
火曜朝の監視小屋で、報道陣に新馬勝ちをしたブラックスピネルの次走を訊かれる音無師。『秋の番組がまだ出てなくて、2000のレースがいつあるのか判らない。一旦は放牧に出してリフレッシュしておきます』と応えていた。《この血統はみんな新馬勝ちなんだよね~》とポツリとも言っていた。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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