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シンガリまで0秒9差の大激戦を制したのは伏兵フラアンジェリコ
2015/9/13(日)
●9月13日(日) 4回中山2日目11R 第60回京成杯AH(G3)(芝1600m)1着から5着までが同タイム。最下位の16着と敗れたレッドアリオンまでが0秒9差の中にひしめく大激戦を制したのはキャリア37戦目の7歳馬フラアンジェリコ。兄は高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼ。その母系からはエアグルーヴを筆頭に重賞ウイナーがズラリと並ぶ良血が遂に初タイトルを手に入れた。
「前へ行けない馬なので、位置取りに関しては仕方がないと思っていました」と鞍上の田辺裕信騎手は最後方待機を選択。スタートして2F以降はラストまで11秒台のラップが続く淡々とした流れで、最後方ながら前とは離されずにスムーズに流れに乗っていく。
迎えた直線。前が壁となって追い出しが少し遅れるが、馬群の空いたスキを突いて潜り込むと、みるみるうちに前の馬を交わしてトップでゴール。「4コーナーでは前が詰まり、これは厳しいと思ったのに。開幕週の中山なのに、最後方から差し切ってしまうなんて、ほんと驚きましたよ。結果的に道中で脚がたまったのが勝因でしょうね。うまくはまりました」と鞍上もビックリの重賞初制覇。このレースは昨年のクラレントに続いて2連覇達成だ。
オープンに上がって唯一の連対だった昨年の福島記念2着が13番人気。そして今回の重賞初制覇も13番人気。忘れた頃にやってきた遅咲きの良血から今後は目が離せない。
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