年齢は一切関係なし! 9歳馬マルカフリートの豪脚炸裂…霜月S

11月22日(日)、5回東京6日目11Rで霜月S(ダ1400m)が行なわれ、石橋脩騎手騎乗の11番人気・マルカフリート(牡9、栗東・浜田厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:23.2(良)。

22着には1馬身1/4差で1番人気・グレイスフルリープ(牡5、栗東・橋口弘厩舎)、3着にはクビ差で13番人気・ピンポン(牡5、栗東・田中章厩舎)が続いて入線した。

揃ったスタートを切る16頭。まず押して先頭を主張したのは内枠のエーシントップ。外から押してカジキが追いかける。シンキングマシーン、カチューシャと続き、その外に1番人気のグレイスフルリープ。中団やや後ろの内目にピンポンが位置し、最後方はマルカフリートでレースは進む。コーナー手前では5馬身程差を付けていたエーシントップのリードもなくなり直線へ。
サクラレグナムと持ったままの手応えでグレイスフルリープが先頭に立ち叩き合い。手応えの違いからグレイスフルリープが抜け出すも後続の鋭い脚が伸びてくる。内で脚を溜めたピンポンが隙間を縫って伸ばしてくると、大外から直線一気の勝負に出たマルカフリートも他は違う脚を伸ばしてくる。先頭のグレイスフルリープはそのまま押しきれるかに思えたが、外のマルカフリートの末脚がそれを上回り1年9ヶ月ぶりの勝利を飾った。

勝ったマルカフリートは3ヶ月の休み明けで、2歳から8年連続の勝利。御年9歳を迎えるが、度々重賞にも挑戦して第一線のメンバーとも戦ってきただけに経験値は随一。それを生かした会心の勝利で、改めて重賞挑戦にも期待が掛かる。
馬主は日下部猛氏、生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「冠名+父名より」。

1着 マルカフリート(石橋脩騎手)
「この馬の末脚を信じ、じっくり乗りました。もう9歳馬ですし、あまり小細工する必要もありません。レースも流れてくれましたしね。イメージどおりの伸びでした。厩舎の方の熱意が、馬に伝わったんだと思います」

2着 グレイスフルリープ(内田博騎手)
「馬がぐんぐんいっていたし、オーバーペースには感じなかった。でも、展開に泣いたね。もう少し待てていれば。抜け出すのが早かった。でも、走るよ。能力は示している」

3着 ピンポン(伊藤工騎手)
「この馬のかたちで、うまくレースかできました。最後にいい脚を使えましたよ」

4着 ヒラボクプリンス(三浦騎手)
「乗りやすい馬。休み明けで肌艶が本物でなかった。まだ緩いのに、上手な競馬ができた。オープンでも十分に通用する器だよ」

5着 キクノストーム(今野忠成騎手)
「流れていたとはいっても、後ろから差されるイメージはなかったのですが。リラックスして運べましたよ。でも、結果的にもっと脚をためるべきでしたね」

6着 チャーリーブレイヴ(田辺騎手)
「歩様は良くなっています。でも、まだやる気がないですね。もっと走れる馬ですよ」」

7着 サクラレグナム(丸山騎手)
「ラスト1ハロンで止まりました。流れも速かったですね。オープン馬相手なら、1400mより1200mのほうがいいでしょう」

8着 ネオザウイナー(柴田大騎手)
「軽ハンデでしたし、もっと走れると思ったのに。道中の感触はすごく良かったですよ。でも、伸びそうで伸びなかったですね」

10着 カチューシャ(石川騎手)
「テンから出していったせいなのでしょうか。脚はありそうだったのに、スピードが長く持続しなかったですね」

11着 カジキ(小牧騎手)
「道中はハミが抜け過ぎるくらい抜けて、最高に乗れたんやけどね。やっぱり1200の方が良いのかな。ペースは問題なかったのに、2着馬にも早目に来られる形でしんどくなってしまいました」

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マルカフリート
(牡9、栗東・浜田厩舎)
父:アフリート
母:スプリングアマイン
母父:タヤスツヨシ
通算成績:28戦10勝
重賞勝利:
11年北海道SC(Jpn3)

マルカフリート

マルカフリート

マルカフリート

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