チャンピオンズC覇者サンビスタが引退 繁殖入り

今年のチャンピオンズCを制したサンビスタ(牝6、栗東・角居厩舎)が引退し、繁殖入りする事が所属するユニオンオーナーズクラブのHPで発表された。

サンビスタは3歳3月にデビュー、オープン入りを果たしたのが5歳の2月という遅咲き。開花は遅れたが、1戦1戦確実に力をつけ、昨年8月に交流重賞ブリーダーズGCで念願の重賞制覇。11月のレディスクラシックでは着差以上に強い安定した走りを武器に、Jpn1初挑戦にして勝利をもぎ取った。
本来であればクラブ規定の年齢に達し、引退となる運びだったが、本格化を見せたことから、更なる活躍を期待され、一年持ち越される特別措置が取られた。

そして迎えた今年は、大井で行われたTCK女王盃から始動。危なげない走りで勝利を手にすると、再び牡馬相手のフェブラリーSに挑戦。7着ながら0.4秒差に踏ん張り、続く地方交流マリーンCでは同じ牝馬相手に格の違いを見せて勝利し、ダート女王としての地位を確立した。
連覇が期待されたJBCレディスクラシックでは3歳馬ホワイトフーガに先着を許すも、チャンピオンズCでは初コンビのデムーロ騎手を背に、並み居る強豪の牡馬を撃破。念願の中央G1戴冠を果たした。その後は暮れの東京大賞典も視野に入れられたが、オーナーサイドと協議の結果、同レースには出走せずにそのまま繁殖牝馬として第二の人生を歩む事が決断された。今後は北海道新ひだか町のグランド牧場で繁殖入りする予定。

馬主はヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン、生産者は新ひだか町のグランド牧場。馬名の由来は「サンバを愛してやまない人。父名、母名より連想」

サンビスタ
(牝6、栗東・角居厩舎)
父:スズカマンボ
母:ホワイトカーニバル
母父:ミシル
通算成績:28戦11勝
重賞勝利:
15年チャンピオンズC(G1)
14年JBCレディスクラシック(Jpn1)
15年Lプレリュード(Jpn2)
15年マリーンC(Jpn3)
15年TCK女王盃(Jpn3)
14年ブリーダーズGC(Jpn3)

サンビスタ

昨年のJBCレディスクラシックでJpn1初勝利


サンビスタ

チャンピオンズCは史上初の牝馬によるJRAダートG1制覇だった