12年のJCダート勝ち馬ニホンピロアワーズが引退 種牡馬入り

2012年のジャパンCダート(G1)を制したニホンピロアワーズが引退、種牡馬入りすることになった。

ニホンピロアワーズは3歳1月にデビューすると、4歳秋まで13戦連続馬券圏内という安定した成績でダート重賞戦線へ。14戦目に挑んだ初G1ジャパンCダートでは9着と初めて馬券圏外に敗れてしまうが、その後名古屋GP(Jpn2)で重賞初制覇を果たす。そして迎えた5歳シーズン、名古屋大賞典(Jpn3)、白山大賞典(Jpn3)と地方交流重賞を2勝し、再びジャパンCダートへと駒を進める。6連勝中の上がり馬ローマンレジェンドや当時G1・7勝エスポワールシチーなどが人気を集め、ニホンピロアワーズは6番人気に甘んじていた。しかしレースでは先行集団の一角で直線に入ると持ったまま先頭に立ち、ワンダーアキュートやホッコータルマエに3馬身半差をつけて快勝。鞍上の酒井学騎手はデビュー15年目にして初G1制覇を果たした。

その後はG1勝ちこそなかったものの重賞を3勝。2015年は苦戦が続いていたが、12月の名古屋GP(Jpn2)を勝負どころで先頭に立つ積極的な騎乗で2着に入り久々の好走、これがラストランとなった。今後は北海道新ひだか町で種牡馬になることが決まっており、三代続いているニホンピロの名を子孫に残していくことになる。

馬主は小林百太郎氏、生産者は新ひだかの片岡牧場。馬名の意味由来は「冠名+私達のもの」。JRA通算獲得賞金は4億1262万1000円(付加賞含む)、JRA以外の通算獲得賞金は1億8525万円。

ニホンピロアワーズ
父:ホワイトマズル
母:ニホンピロルピナス
母父:アドマイヤベガ
通算成績:42戦13勝
(地方通算:13戦4勝)
重賞勝利:
12年ジャパンCダート(G1)
14年ダイオライト記念(Jpn2)
14年東海S(G2)
11年名古屋グランプリ(Jpn2)
13年平安S(G3)
12年白山大賞典(Jpn3)
12年名古屋大賞典(Jpn3)

ニホンピロアワーズ

ニホンピロアワーズ

▲3馬身半差の快勝でG1初勝利となった2012年のジャパンカップダート


ニホンピロアワーズ

▲最後の勝ち星となった2014年のダイオライト記念


ニホンピロアワーズ

▲初勝利は3歳5月 キャリア3戦目だった