【エンプレス杯】アムールブリエが圧倒的人気に応えて連覇達成!

3月2日(水)、川崎競馬場で行われた交流重賞・第62回エンプレス杯(Jpn2)(4歳上牝 別定 1着賞金:3500万円 ダート2100m)が行なわれ、武豊騎手騎乗の1番人気・アムールブリエ(牝5、栗東・松永幹厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:18.1(良)。

2着には1馬身差で5番人気・ヴィータアレグリア(牝5、美浦・高柳厩舎)、3着には3/4馬身差で2番人気・ティンバレス(牝4、栗東・吉田厩舎)が続いて入線した。

ティンバレスが逃げてアムールブリエが2番手、3番手にはヴィータアレグリアがつけた。隊列が決まるとペースは落ち着き、1周目のスタンド前では4番手のオープンベルトは少し頭を上げるようなシーンも。イントロダクションは5番手、タマノブリュネットは先行集団から少し離れた7番手からレースを進める。
2周目3コーナーから気合をつけてスパートを開始したアムールブリエが、直線に入ると逃げるティンバレスを捕らえて先頭に立つ。ティンバレスも必死に抵抗し粘りこみを図るが、外からはヴィータアレグリアが脚を伸ばして2番手に浮上。前は3頭の争いとなったが、先に抜け出したアムールブリエがヴィータアレグリアの追撃を退け、見事に連覇を達成した。

勝ったアムールブリエの母ヘヴンリーロマンスは2005年の天皇賞(秋)など重賞3勝を挙げた名牝。本馬は昨年のエンプレス杯で重賞初制覇を果たすと、8月のブリーダーズGCでは、のちにチャンピオンズCを制すダート女王・サンビスタを破って優勝。1800m戦のJBCレディスクラシックでは4着と敗れたが、2500mの名古屋グランプリでは鞍上が何度も後ろを振り返りながらの圧勝。今日は着差はつかなかったものの余裕を持っての勝利。これでダート2000m以上の競走では6戦4勝3着2回と、長距離のスペシャリストぶりを発揮した。
馬主は前田幸治氏、生産者は米国のNorth Hills Co. Ltd.。馬名の意味由来は「愛燦燦(仏)」。

【武豊騎手のコメント】
「まずは勝ててほっとしています。どの新聞を見ても二重丸しかなかったので、負けたら大変だなと思っていました(笑)。14年の関東オークス以来のコンビでしたが、ずいぶん馬がしっかりしたなと思います。あまりダッシュのいい馬ではないので、ある程度前で進めたいなと思っていました。それこそ最初のコーナーに入るまでは、ハナにいってもいいかなと思っていました。直線では手応えがすごく良かったので、前は捕まえられると思い、タイミングだけを気をつけていました。負傷休養中の浜中俊騎手とも話し、アドバイスをもらっていました。今日はその通りに乗れましたね。

今日も寒いですが、たくさんの方々に来ていただきありがとうございます。来週のダイオライト記念でも、アムールブリエの兄弟(アウォーディー)で乗りに行くので、また応援をお願いします」

アムールブリエ
(牝5、栗東・松永幹厩舎)
父:Smart Strike
母:Heavenly Romance
母父:Sunday Silence
通算成績:19戦8勝
重賞勝利:
16年エンプレス杯(Jpn2)
15年名古屋グランプリ(Jpn2)
15年エンプレス杯(Jpn2)
15年ブリーダーズGC(Jpn3)

アムールブリエ

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