気性面の課題が改めて浮き彫り 無念の降着リオンディーズ「かかってしまった」

●4月17日(日) 3回中山8日目11R 第76回皐月賞(G1)(芝2000m)

最終的には2番人気ながら、3強の中では最も死角が少ないと見られていた2歳王者リオンディーズ(牡3、栗東・角居厩舎)。その少ない死角が一族の特徴でもある激しい気性。前走の弥生賞でも行きたがる素振りを見せていたが、大一番でその課題が改めて浮き彫りとなってしまった。

リスペクトアースが押してハナを主張。スピードに乗ったリオンディーズは2番手に付け、鞍上のM.デムーロ騎手は懸命になだめるが、前半の1000mを過ぎたあたりで我慢しきれず先頭へ。搭載エンジンの違いでそのまま押し切りを図るも、直線はさすがにスピードが鈍り、外へ膨れるシーン。4位で入線を果たしたが、エアスピネル、サトノダイヤモンドの進路を妨害して5着に降着となってしまった。

「かかってしまったね。きょうのレースは後ろからでは届いていなかった。外枠だったけど、考えて前へ行ったんだ。でも、ハイペースになったよ。馬は最後までがんばっていた」と愛馬を称えるも、鞍上は言葉少な。ここまで先週の桜花賞を制するなど重賞を7勝。順調に勝鞍を伸ばしていたが、4月23日から5月1日まで無念の騎乗停止。春競馬を盛り上げたヒーローが戦列を離れることになってしまった。

リオンディーズ

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