自分のリズムで末脚勝負に徹した2着マカヒキ川田「次のダービーで逆転したい」

先団でファイトをむき出しにして、ハイペースを作ったリオンディーズとは対照的に、自分のリズムに徹して末脚勝負にかけた3番人気のマカヒキ(牡3、栗東・友道厩舎)。差し馬に絶好のペースとなり、直線は思惑通りの伸びを見せ、『3強』では最先着を果たしたが、先に抜け出した伏兵ディーマジェスティを捕らえることは出来ず2着に敗れた。

3番人気とはいえ、クラシックレースで『3強』の一角として多くのファンに支持される中、後方からレースを進めるのは非常に勇気がいることだが、そこは度胸の良さで知られる川田将雅騎手。「スタートは出ましたし、あの位置も予定どおり。流れも絶好でした」とほぼ完璧なレースを見せたが、誤算はディーマジェスティ。「いい雰囲気で回ってこれ、ライバルと思った馬は捕えたのですが……。ディーマジェスティが前にいましたね」と悔しさを滲ませた。

管理する友道康夫調教師も「仕上げに関しては完璧にいきました。内枠もあり、位置取りは後ろになりましたが、初めてのジョッキーでも、ゲートの問題もなく、折り合いが付きました」とレース内容には満足も、川田騎手同様に悔しそうな表情を見せた。

ここまで偉大な父・ディープインパクトと同じ道を歩み、このレースでもメンバー最速の上がりを叩き出したが結果は2着。奇しくも勝ったディーマジェスティはディープインパクト産駒で、ワン・ツー・スリーを独占。晴れて皐月賞馬の父となったのだが、何とも複雑な結果となってしまった。

デビューからの連勝はストップも、直線で見せた末脚はやはり一級品。「次のダービーで逆転したいですね」(川田騎手)、「ダービーで巻き返したいですよ」(友道調教師)と、長い府中の直線でのリベンジを誓った。

マカヒキ