【天皇賞(春)】昨年15着の悔しさ晴らしたいデウス「まだ力は衰えていない」

27日、天皇賞(春)(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、阪神大賞典3着のアドマイヤデウス(牡5、栗東・橋田厩舎)は、助手を背に坂路での単走追い。終いまで一杯に負荷をかけられて4F53.8-38.5-24.6-12.1秒を計時。前半の入りがゆっくりだった分、全体の時計はかかっているが、ラスト2Fはグンと加速して好ムードが漂っている。

「短期放牧を挟んでいますが、馬はいい雰囲気できていますよ。前走は3着でしたが、スムーズに走れていたらまた違ったと思う。有馬記念も着順ほど負けてるわけじゃないし、まだ力は衰えていないですよ」と村井調教助手も満更ではない口ぶり。昨年3番人気の高い支持を受けながら結果は15着と大敗。今年は何としてもその悔しさを晴らしたい。

アドマイヤデウス


前走、中日新聞杯1着のサトノノブレス(牡6、栗東・池江寿厩舎)は、2週連続で和田竜二騎手が跨がってのCWコース追い。古馬オープンのトーセンレーヴを0.4秒従えてスタートし、素軽いフットワークで0.3秒先着。時計も6F82.8-67.1-53.0-39.0-11.9秒とラスト1Fは12秒を切ってきた。

この動きに、手綱をとった和田竜二騎手も「最後は1F半ぐらいびっしりと。G1だともうワンパンチ欲しいところがあるし、調教は攻めていかないとね。動きも、先週より明らかに反応は良くなっていましたから。距離は折り合いがつくし、大丈夫と思う。挑戦者の立場で挑みますよ」と手応えたっぷりに話した。重賞3勝のほか、3歳時には菊花賞2着の実績もある実力馬。その地力は侮れない。

サトノノブレス


昨年の3着馬で、前走、阪神大賞典6着のカレンミロティック(セ8、栗東・平田厩舎)は、坂路で藤懸貴志騎手(レースでは池添謙一騎手が騎乗予定)を背に単走追い。最後は一杯に追われて4F53.3-38.6-25.4-12.8秒をマークした。

平田修調教師は「動き? ああ、こんなもんやろ。年齢的にもガラッと動きは変わってこんよ。去年のJCもそうだけど逃げは良くないのかな。ま、競馬はどうなるか分からんけど、体はひと絞りできてるから。リズムよく運んで見直したいね」と控える競馬も示唆。昨年3着の古豪が意地を見せるか。

カレンミロティック