【小倉記念】テイエムイナズマ軽快に坂路53.2秒「いい追い切りができました」

3日、小倉記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、メイS5着のテイエムイナズマ(牡6、栗東・福島信厩舎)は、助手が騎乗しての坂路追い。輸送も控えて終い重点ながら、4F53.2-38.4-24.6-12.2秒をマーク。花田調教助手も「先週までにビシッとやってきたし、今週は輸送もあるので馬なりで最後の2Fをのばす感じで。オーバーワークにもなってないし、いい追い切りができました」と仕上がりに自信を見せる。

前走後はリフレッシュ放牧を挟み、坂路に加えてプール、CWコースとバラエティに富んだ調教で質・量ともに申し分ない調整。「前回の東京遠征が輸送で考えた以上に馬体が減ってしまったし、それを踏まえてカイバを増やして馬をつくっています。当日、10キロ増えててもいいぐらいですから。短期放牧を挟んだ調整がうまくいってると思います」と景気のいい言葉が次々と飛び出す。思い返せばデイリー杯2歳Sを勝ち、翌年のクラシックはフル参戦。暮れには有馬記念にも出走した実力馬。復活を期するのはサトノラーゼンだけではない。


前走、エプソムC10着のエキストラエンド(牡7、栗東・角居厩舎)は、坂路で浜中俊騎手を背に併せ馬。古馬準オープンのハッピーモーメントを0.7秒追走し、終い強めに追われると力強い脚捌きで0.3秒先着してゴール。タイムは4F52.0-37.9-24.5-12.3秒を計時した。

「休み明けはスイッチが入るのに時間がかかるので、輸送がある今週もしっかりと追いました。浜中騎手も『いい反応だった』と言っていました。このひと追いで馬体もちょうどよく仕上がってきそう。距離? 最近の内容だとマイルだと置かれ気味にってるし、延びるのはいいんじゃないでしょうか」と前川調教助手は見通しを語る。勝鞍のある小倉の2000mで浮上のキッカケを掴みたいところだ。