オークス、エリザベス女王杯を勝ったダンスパートナーが死亡

14日、1995年のオークス、1996年のエリザベス女王杯を勝ったダンスパートナーが蹄葉炎ため死亡した。24歳だった。

同馬は栗東・白井寿昭厩舎から1995年1月末に小倉でデビューして新馬勝ち。続くエルフィンS、チューリップ賞と連続で2着に入り、桜花賞でもワンダーパヒュームにクビ差の2着と、デビューからわずか2カ月半でクラシックの主役に躍り出た。続くオークスは後方から鋭い追い込みを決めてG1の舞台で重賞初制覇を果たした。夏にはフランスに遠征してノネット賞(G3)で2着、ヴェルメイユ賞(G1)で6着。帰国初戦は牡馬相手の菊花賞に挑戦し1番人気(5着)に支持された。

古馬となってからも堅実な走りを続け、京阪杯で重賞2勝目、秋には古馬に開放されたエリザベス女王杯で2度目のG1制覇を果たした。その後は勝ち星を増やせなかったが、宝塚記念3着、引退レースとなったエリザベス女王杯でも2着に入るなど、国内で掲示板を外したのが僅か3回という安定感抜群の走りを見せた。

母としては、フェデラリストが重賞2勝を挙げるなど、8頭のうち6頭がJRAで勝ち星を挙げ、フェデラリストを含め3頭がオープン入り。きょうだいに菊花賞馬ダンスインザダーク、桜花賞、ヴィクトリアMを勝ったダンスインザムード、重賞を3勝したエアダブリン、未勝利ながら種牡馬入りして菊花賞3着馬ユウキソルジャーを送り出しているトーセンダンスらがおり、その血を後世に繋いでいる。秋華賞に出走するカイザーバルはめいにあたる。

  • ダンスパートナー(牝24)
  • 父:サンデーサイレンス
  • 母:ダンシングキイ
  • 母父:Nijinsky
  • 通算成績:25戦4勝
  • 重賞勝利:
  • 96年エリザベス女王杯(G1)
  • 95年優駿牝馬(G1)96年京阪杯(G3)

【社台ファーム場長・池田充氏のコメント】
「オークス(GI)を勝ったことはもちろんですが、フランス遠征で敗れはしたもののヴェルメイユ賞(G1)で一番人気に推されたことが、驚きとともにとても嬉しかったことを覚えています。母としても重賞勝ち馬のフェデラリストを輩出するなど、20歳を超えるまでよく頑張ってくれました。この血統をこれからも大切に育てていきたいと思います。」