【菊花賞】ジュンヴァルカン引っ張ったままで好時計マーク 神戸回避の不安なし

19日、菊花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

神戸新聞杯を回避して三田特別からのぶっつけとなるジュンヴァルカン(牡3、栗東・友道厩舎)は助手を背にポリトラックコースに登場。6Fから79.8-62.9-49.0-36.2-11.4秒をマーク。古馬500万アドマイヤスターの内に入り、1.1秒追走してゴールではアタマ差まで差を詰め、抑えきれないほど抜群の手応えで最終追いを終えた。

「オーバーワークにならないように、引っ張ったきりでした。それでこの時計ですから、良く動いています」と騎乗した平間調教助手。前走の神戸新聞杯は直前に外傷して回避を余儀なくされたが、この動きなら全く問題はなさそうに映る。続けて「アクシデントがあってぶっつけ本番になりましたが、馬は良く仕上がってきました。掛かるようなタイプでも無く、距離は延びて良いタイプと思っています」とコメント。

ここまでデビューから掲示板を外したことがなく、7戦全てでメンバー3位以内の上がりを使っている堅実派。確実に伸びてくる末脚を生かした一発を虎視眈々と狙っている。

ジュンヴァルカン

馬なりながら抜群の時計で最終追いを終えたジュンヴァルカン(左)

すみれS勝ちのあるジョルジュサンク(牡3、栗東・鮫島厩舎)は幸英明騎手を背にCWでの追い切り。6F82.7-66.6-52.8-39.2-12.2秒を計時。古馬500万のゼーリムニルの外に併せ、1.3秒追走して0.5秒先着する絶好の動きを見せた。

騎乗した幸英明騎手は「終いまでしっかり動けていたし、良い追い切りができました。1度使った効果は見込めると思います。折り合いはつくし、距離は延びても大丈夫だと思います。前走は手応えほど動けなかったけど、2回目は違ってくると思いますよ」と本番での巻き返しに期待を寄せる。

前走の神戸新聞杯は10着に敗れたものの、プラス10キロとやや緩んだ馬体での出走。この中間はしっかりと本数を乗り込まれており、絞れた馬体ですみれSの時のような先行抜け出しを図る公算だ。

ジョルジュサンク