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【皐月賞】ホープフルSの覇者タイムフライヤー「攻めた追い切りができた」
2018/4/11(水)
内田博幸騎手を背に追われたタイムフライヤー
11日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。
前走、若葉S5着のタイムフライヤー(牡3、栗東・松田国厩舎)は、内田博幸騎手を背にCWコースで追われ、6F79.0-63.6-49.5-36.7-12.3秒をマークした。
【松田国英調教師のコメント】
「(ホープフルSを振り返って)中山の2000mということで、皐月賞にいろいろコピーできると思い、当厩舎はなかなか皐月賞を勝つことができず、どうしたらいいのかなというところでタイムフライヤーという馬に恵まれ、朝日杯を使うのか、ホープフルSを使うのか迷うことなくホープフルSを。クリスチャン・デムーロが以前は乱暴に勝ちに行くというイメージでしたが、G1を勝ってきたという自信があるのか、馬をフェアに動かせるということで、ホープフルSを勝てたのはスタッフの頑張りも大きかったかもしれませんが、クリスチャンの技というのが随所に光っていました。武豊騎手の騎乗馬を前に置いて、その馬の後ろを迷うことなく追走し、向こう正面の上がって行き方もスムーズに上がっていきました。タイムフライヤー自身はトモが緩く、ダービーの時期くらいになると完成度も高まって走りやすくなってくるのかなと思いましたが、うまく武豊騎手の後ろを追走して、4コーナーで1頭を馬を置いて、遠心力で膨れるリスクを最小限にとどめて、クリスチャンのナイスプレーが勝利に結びつけられたと思います。
クラシックは目に見えない疲労というのが語られますし、自分自身も感じるところで、過酷な競馬と輸送するという緊張感を踏まえて、目に見えない計り知れない負荷が考えられますので、萩Sのあとは月1回競馬をさせながら回復を馬に覚えてもらい、ダメージを受けてくるところで、どれだけ超回復させられるかがG1を狙う上で必須かなと考えました。若葉Sは遠征がないというのと、1カ月で皐月賞を迎えられ、皐月賞を勝ちたいがために、これは新潟で新馬を下ろす前からプランは描いていました。
1コーナーまでの位置取りに失敗して、外に膨れた馬に当たってバランスを崩して、ルメールは後ろの位置で馬が大丈夫かどうか確認していたようです。スローの流れでタイムフライヤーは半マイル以上ずっと脚を使って上がってきたので、それが想定外で、初めてタイムフライヤーの脚が上がったのを見ました。先週の頭くらいまでは背中の疲れが取れなくて、皐月賞は回避かなというのも考えて、1日追い日をずらしましたが、最後の1Fがやはり甘くなってしまいました。それでも週末にもう1本追い切ることができて、火曜日の時点で踏み込みもしっかりしてきたので、今日はいい状態で内田博騎手に渡して、先週までの守りから攻めた追い切りができたと思います。
能力はあるなということで、新馬も新潟からスタートさせて、なかなか上手に競馬ができない新馬戦から始まって、強いメンバーと競馬を重ねてきました。自分としてはダービーの方が戦いやすいと思いますが、厩舎の技術力を持ってして皐月賞を勝ちたいです」
【内田博幸騎手のコメント】
「(追い切りに乗る前の印象は?)いい感じでハミを取って、勝った時は馬群を捌いて直線いい脚で伸びて、なかなか強い勝ち方だったなと思いました。(実際に騎乗して)3ハロンくらいから併せ馬で並んでいく形で、最後はどれくらい伸びるか感触を確かめてと言われましたが、気が良さそうなので1馬身ほど離れて、4コーナー手前くらいから併せ馬の形になって、凄くいい伸びをしてくれたと思います。相手も走る馬だったと思いますが、それと併せて長めをあれだけ動けば状態はいいのではないかと思います。
(どのあたりがいいと感じたか?)スタミナがありそうな感じがしましたね。うまく馬群を捌いて、4コーナーでいい位置に楽に付いて行ければいいところがあると思います。G1なので流れるか流れないか分かりませんが、自分の枠順なんかを考えながら、自分の馬が一番いい位置になるようにレースをしたいと思います。あとは馬場がどうなるか。天気がいまひとつと聞いているのですが、それも今年出走する馬の運じゃないですかね。勝つ馬の運が雨を降らせるのか、降らないでやれるのか。それは当日にならないと分かりませんね。
僕はゴールドシップで勝たせてもらっているので、ある程度のイメージは持っていますし、タイムフライヤーも中山で勝っているので、そのイメージを持ってレースに行きたいなと思います。先生がG1馬として出走させる思いとスタッフの思いもあるので、その責任と馬券を買うファン、生まれてきた牧場、それぞれの関係者が1頭に注目して期待されていると思うので、恥ずかしくない騎乗をしたいと思います。
皐月賞は最初の牡馬クラシックで、ダービー、菊花賞とあるのですが、そのクラシックには限られた人しか乗れないし、限られた馬しか出られないので、騎手として乗れるというのを誇りに思い、責任を持って、馬券を買うファンに『今年の皐月賞は凄かった』と思えるようなレースをできればと思っています」
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