【ヴィクトリアM】G1勝ちの舞台で能力発揮 アエロリット菊沢師「思っている以上の成長」

アエロリット

ヴィクトリアマイルに向けて追い切りを行うアエロリット

10日、ヴィクトリアマイル(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、中山記念で2着だったアエロリット(牝4、美浦・菊沢厩舎)は、菊沢隆徳調教師を背に坂路コースで追われ、4F53.9-39.6-26.3-13.2秒をマークした。

【菊沢隆徳調教師のコメント】
「前走は秋華賞以来で間隔があいていましたし、冬場で体重というよりも中身が重い感じがありました。初めての古馬との対戦、牡馬相手でどれだけやれるか期待半分不安半分という感じでしたが、逃げ馬のペースに戸惑うことなく自分のペースで走れていましたし、最後も被されかけてからスイッチが入って伸びていました。改めてこの馬の能力、根性を見直した1戦でした。

レース後はノーザンファーム天栄に放牧に出しました。牧場でも自分で乗って調整具合を確認していましたし、レースまで3週くらいの段階で帰厩しました。1週前追い切りは戸崎騎手に馬の特徴を掴んでいただければと思って追い切り前に説明をして、追い切り後にはそれに納得してくれた感じだったので良かったです。今週の追い切りは、週始めの段階から天気に関わらず木曜日にやろうかと思っていました。

古馬になってからの追い切り後のダメージの戻りを判断して、木曜日にやるのがちょうど良いかという感触がありますし、水曜日の雨も凄かったので木曜日にしました。十分ウォーミングアップをしてから坂路に入って、水分を含んだ重い馬場でもリラックスして走れていましたし、終いも良いフォームで走れていたと思います。

まだ枠順も決まっていませんしジョッキーがいろいろ考えるでしょうから、どんな競馬をするかということにこだわりはありません。日本を代表する立派なジョッキーですし、楽しんで乗ってもらえればと思います。4歳になってから自分が思っている以上の成長を見せてくれていますし、去年のNHKマイル以来の東京コースなので楽しみにしています」

【戸崎圭太騎手のコメント】
「1週前追い切りに乗って、良い動きでした。G1馬ですから走るイメージがありましたし渋太い馬だなという印象があるなかで1週前追い切りに乗せていただいて、追い切りでも渋太さを感じましたし思っていたより軽い走りをするなと感じました。追い切りは右回りでしたが、左回りの方がスムーズということも聞いたので東京コースはより一層良いのではないかと思います。枠順と並びが出てからになりますが、理想としてはこの馬の渋太さを生かすような形で競馬を組み立てていければ、と思っています。極端な枠でなければいいのかな、と思います。

これだけの有力馬に乗せていただけることを光栄に思いますし、東京コースも条件が良いということなので、この馬の良いところを生かせるようにしっかりと騎乗して結果を出したいと思っています。応援よろしくお願いします」