【高松宮記念】2着はいらない! ナックビーナスら関東馬4頭の最終追い&直前情報まとめ

ナックビーナス

高松宮記念へ向けて調整されるナックビーナス

20日、高松宮記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、オーシャンステークス2着のナックビーナス(牝6、美浦・杉浦厩舎)は、助手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F62.9-48.3-36.1-12.1秒をマークした。

【杉浦宏昭調教師のコメント】
「前走からそれほど間隔もないので、あまりやらなくてもいいかなと思っていました。先週15-15程度をやったなかで、最終追い切りは気持ちだけ乗っていれば十分かなという感じの内容でした。ちょっと時計は速過ぎましたが、それでも無理して出している訳でもありませんし引っ張り切れないぐらいの感じで来ているので、私には良く見えました。年齢的にも内面もしっかりしてきたと思います。前走がこれを使ったらもっと良くなりそうだなと感覚のなかで使えていましたし、前走後は思っていた通り上向いていると思います。あとは枠順や馬場状態などいろいろあると思うので、その辺りは運を天に任せて、というところですね。今の中京の馬場を見ていると、真ん中くらいの枠で良いのかなと思います。変に内めに入るよりも真ん中くらいが良いのかなと思うと、理想とは違う枠に入れられることもあるので、その辺りも運に任せて、ですね。

この馬はどんな競馬でもできるので、出た感触のなかでジョッキーが判断すると思います。去年よりも気持ちが充実してきたところがあります。少し雑なところがあって、自分の形にならないと止めてしまうところがありましたが、それがなくなってきている点が去年よりはちょっと良いかなと思います。相性の良さではモレイラ騎手が1番と思っていますが、大野は私の弟子でもありますしね。彼が名古屋で初騎乗したときに、初騎乗初落馬というのをやってくれましたしね。あいつも俺に恩返しをするような気持ちで乗ってもらいたいと思います。この馬には何回も乗っているので、その辺りはジョッキーとしての感覚で乗ってもらえれば良いと思いますし、特にどうしろ、こうしろと言うつもりはありません。良い状態で向かえるので、私自身も楽しみにしています」

【大野拓弥騎手のコメント】
「初めて乗せてもらったときと比べて、体が使えるようになってすごくバランス良く走れています。レースに向けて状態はもちろん大事ですが、この馬に関しては気持ちを重視して競馬を作っていけたらいいなと思っています。最後まで集中できないところがあるので、その辺りを上手く持っていければと思っています。どういう競馬をするかは枠順が出てからでないとイメージがしにくいですが、どの枠でもこの馬は気持ちがポイントだと思っていますし、そういうところを考えながら作っていけたらと思います。

モズスーパーフレアもいますが、この馬も力を出し切れれば逆転は大いにあるかなと思っています。他に行きそうな馬もいてペースが流れるのではないかと思っていますが、自分も行けたら行ってもいいなと思っていますし、その辺りは枠順が出てから臨機応変に考えていきたいですね。ジョッキ―としての基礎などを杉浦先生に教えてもらったという思いはありますし、元々所属していた師匠の馬ということで、勝てたら1番良いなと思っています。充実してG1を迎えられますので、ここでも良い競馬ができると思っています。応援よろしくお願いします」

●前走、京都牝馬ステークス1着のデアレガーロ(牝5、美浦・大竹厩舎)は、池添謙一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.1-51.8-37.0-12.2秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「最終追い切りの狙いとしては、前走と同じような調教内容でと池添騎手に指示しました。その通りにやれましたし、追い切り後に池添騎手と話しましたが、前走とほとんど変わらない感じで臨めると思います。前走は折り合いがついたことが1番の勝因かなと思います。去年の京都牝馬ステークスでは前半にハミを噛んで折り合いを欠いていたので、その分差されたかと思います。今年はペースも流れていたので、折り合いをつけやすかったと思います。馬体重32キロ増は普通に考えれば重いかなと数字を見たときは思いましたが、しっかりやった上での体重増でしたし得意の舞台でもあったので、何とか結果をだしてくれるのではないかとも思っていました。もしかしてあれが理想の体重だったのかもしれませんし、今までが細かったのかもしれません。今も前走時と恐らく同じくらいかと思います。

これまで東京で2回走っていずれも結果が出ていませんが、左回りがどうこうというよりも、東京は装鞍所に入る前の地下馬道が長くて装鞍所でイレ込んでしまうことがありました。中京は地下馬道を通る時間が短いですし、コースそのものよりも装鞍所からの流れを考えると中京は良いのではないかと思っています。走りに関しても、右手前の方が大きく使える馬なので、むしろプラスに働くのではないかと思います。1200ではポジションを取りに行く作業をしないとちょっと遅れてしまうイメージがありますが、幸い池添騎手は1200のG1を勝っていますし、それを踏まえて考えて乗ってくれると思います。恐らくペースは速くなるだろうなという印象は持っているので、中団くらいにつけられれば十分チャンスがあるかと思っています。この前は馬群の中でも良い競馬ができていますし、特に枠順はこだわりません。皆さんの予想において馬体重は重要なファクターになると思いますが、見ていると今は充実してきていると思います。体重のことには目をつぶって応援していただければ、それが力になります」

【池添謙一騎手のコメント】
「最終追い切りなのでそこまで強い調教という感じではなく、相手に併せる内容でした。併せた相手が動きましたが、この馬もそれにしっかりついていけましたし良い動きをしてくれたと思います。しっかり反応していましたし、レースではかかるところがありますが、今日に関しては折り合いも我慢してくれて良い感じできていると思います。去年の京都牝馬ステークスでは行きたがってしまって自分のなかでもあまり上手く乗れませんでしたが、前走に関してはしっかり折り合いもついてコントロールできましたし、直線も良い脚を使ってくれました。しっかり折り合いさえつけば良い脚を使ってくれる馬だと思います。スプリントでも函館でしっかり勝っていますし、この距離は自分のなかでは良いと思っています。今回はG1のペースになるのでより折り合いがつきやすくなると思います。しっかりコントロールできれば確実に終いに良い脚を使えるので、それを生かせればと思います。

中京自体は初めてで、ヴィクトリアマイルで左回りは経験していますが、大丈夫かなとは思っています。あのときはマイルだったので、かかってしまって上手く乗れませんでした。今回はスプリントなのでその辺りは問題ないと思いますし、左回りでも大丈夫かなとは思っています。今回はG1で良いメンバーが揃っていますし簡単ではないと思っています。レースに関しては、まずは普通にゲートを出てくれるのが1番の条件だと思います。ゲートでソワソワするのでそこは気を付けないといけないところだと思っています。G1ですし先行馬もいてペースも流れると思うので、その後ろくらいにつけて末脚を生かせればと思っています。馬場については、今回の中京開催で乗っていないので、前日にしっかり確かめないといけない部分があります。その日の天候や馬場状態によって内外どちらが良いかが出てくると思うので、一概に内外とは言えませんし、しっかり当日の馬場状態を見極めて直線でどこを突いていくか考えていきたいと思います。デアレガーロは良い状態で臨めると思いますし、しっかり良い結果を出せるように頑張りたいです」

●前走、シルクロードステークス15着のセイウンコウセイ(牡6、美浦・上原厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.9-52.7-38.9-11.8秒をマークした。

【上原博之調教師のコメント】
「前走はブリンカーがきき過ぎたこともあってかかってしまいましたが、馬がだいぶやる気になっています。結果は出ませんでしたが、馬がやる気になっているのは良い傾向ですし今回はブリンカーを外して臨みます。この中間は6ハロンからしっかり乗って息を作る調整をしてきましたし、最終追い切りは終いだけ気合いをつけてトボけさせないような内容でしたが、良い感じでレースに臨めると思います。初心にかえってこの馬の競馬ができれば、と思います。状態も良いですし展開など上手く噛み合ってもらいたいです」

●前走、オーシャンステークス5着のショウナンアンセム(牡6、美浦・田中剛厩舎)は、田中剛調教師を背に南ウッドチップコースで追われ、6F85.3-69.1-53.4-38.6-12.9秒をマークした。

【田中剛調教師のコメント】
「マイルから距離を延ばすことも考えていましたが、オーナーと相談して前走は1200を使いました。スタートが速くないのでそれほど前には行けませんでしたが、久々の1200にも対応してくれましたし気難しいところがある分この距離で集中して走り切れたかと思います。レース間隔が詰まっていますが、疲れは見られませんし最終追い切りの動きも良かったです。G1でメンバーが揃っていますが、時計のかかる馬場になってくれればと思います」

デアレガーロ,

高松宮記念へ向けて調整されるデアレガーロ,

セイウンコウセイ,

高松宮記念へ向けて調整されるセイウンコウセイ,

ショウナンアンセム

高松宮記念へ向けて調整されるショウナンアンセム