【大阪杯】最強世代のG1ウイナー ブラストワンピース&ステルヴィオの最終追い&直前情報まとめ

ブラストワンピース

大阪杯へ向けて調整されるブラストワンピース

27日、大阪杯(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、有馬記念1着のブラストワンピース(牡4、美浦・大竹厩舎)は、池添謙一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、3F49.7-35.7-12.2秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「前走はイメージしていた通りでしたし、普段の調教からジョッキーが乗っていてイメージを共有できていたのであのような競馬ができたと思います。レース後はノーザンファーム天栄へ放牧に出しましたが、ダメージが少なかったので早い段階から時計を出していました。いつもはレース3週前くらいに帰厩させますが、今回はレース間隔があいているので1ヶ月前くらいに戻して追い切り本数を増やしてきました。レースまで時間に余裕があるので、気になるところをケアしながらしっかり調整してきました。追い切りに関してはいつもこちらから指示することはなく、ジョッキーの跨った雰囲気で任せています。最終追い切りは、リードホースが結構前にいたので併入できるか不安でしたが、何とか格好はつけてくれたと思います。

ここのところは追い切りの後もテンションを引きずることなく、すぐに落ち着いています。これまでも輸送競馬は経験しているので、特に心配はしていません。前走と比べて現時点でもプラス体重なので、輸送は良い方に捉えています。去年の毎日杯は外回りでしたが、阪神コースは経験していますし不安はありません。前走はトリッキーな中山コースで結果を出していますし、この舞台でもやれると思います。枠順は特に気にしていませんし、レースプランはジョッキーが考えていると思うので任せます。今までは挑戦者の立場だったかと思いますが、今年からは追いかけられる立場になります。名に恥じないような競馬をしないといけないと思います。ようやくこの時期になって思い描いていた馬体になってきましたし、精神面も良くなっています。皆さんの応援がこの子のパフォーマンスに影響すると思いますし、これからも引き続き応援してください」

【池添謙一騎手のコメント】
「最終追い切りは、向正面から入って5ハロンから時計を出すという、いつも通りの当該週追い切りと同じ内容でした。3頭併せの形になりましたが、実質2頭併せで前の馬に追いつけたら追いついてという感じでした。3ハロン辺りからペースを上げると聞いていたのでしっかりついていって、終いも伸ばしました。ダートコースに入ってウォーミングアップをしてひとつひとつ確認しましたが、落ち着きがありましたしフットワークも柔らかくて良い感じでした。牧場から良い形で厩舎にバトンタッチされていると思いますし、帰厩後も良い感じできています。放牧に出ていましたし体は増えて戻ってきていると聞いていましたが、調教を重ねて絞れてきましたし背腰やトモがしっかりして完成の域に近づいてきたかと思っています。

コース自体は問題ないと思いますが、外回りから内回りになるのでそこがひとつのポイントになると思っています。それでも大型馬ですが、不器用ではないので心配はしていません。高松宮記念のときのように内枠が有利になったり、枠順は大事だと思っているので決まったらしっかり考えていきたいです。枠順はどこでも対処できると思いますが、当日の馬場状態と他馬の並びを見て組み立てていきたいです。パワーがあるので多少力のいる馬場でも大丈夫ですし、良馬場でも大丈夫です。ブラストワンピースにとって大事な今年初戦ですし、古馬の王道を歩んでいけるようにしっかりと結果を出したいと思っています」

●前走、中山記念3着のステルヴィオ(牡4、美浦・木村厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F53.3-38.5-12.3秒をマークした。

【木村哲也調教師のコメント】
「前走の結果は残念でしたが、馬はよく頑張ってくれましたしジョッキーもしっかり乗ってくれました。レース後はノーザンファーム天栄へ放牧に出して、3週前くらいに帰厩させました。最終追い切りは、55-40くらいでいつも通りにという指示でした。動きは良かったと思います。どこの競馬場に行っても問題はありませんし、枠順の希望もありません。ジョッキーに対しては、期待というか喜んでほしいなという気持ちです。まだG1を勝っていないと聞いていますし、私自身がそうだったように皆さんの協力でG1を取らせてもらいましたからね。ジョッキーのこれまでの頑張りが報われたらいいな、と思います。

手前味噌になりますが、最終追い切りを見ていてこのプレッシャーのかかるなかで寸分違わずに乗れる厩舎スタッフの素晴らしさに、私も幸せを感じました。去年G1を勝たせてもらって多くの方に喜んでもらったことが、生きる意味や何のために仕事をするのかを明確にしてくれましたしモチベーションになっています。今回も応援してくれている皆さんのためにも、最善を尽くしたいと思っています」

【丸山元気騎手のコメント】
「前走は自分の思っていた競馬はできましたし、休み明けを考えればよく走ってくれたと思います。コース替わりは気にしていませんし、距離2000なのでいかにロスなく直線までこられるかがポイントになると思います。位置取りはそれほどこだわりませんが、内枠が欲しいなというのはあります。土日の競馬を見て馬場状態について考えていきたいと思いますし、前走の少し荒れた馬場でも大丈夫だったのでそこまで気にしていません。

G1で豪華メンバーが揃っているので、上手くエスコートしてあげたいです。この馬に乗せてもらって、G1を勝つのはこういう馬だと感じました。自分自身、去年ダービーで乗せてもらってまたああいう舞台で乗りたいと思いましたし、まずはG1を勝ちたいと思っています。今回もチャンスのある馬に乗せていただいているので、結果を出したいですし自分自身もっと上のステージにいきたいです」

ステルヴィオ

大阪杯へ向けて調整されるステルヴィオ