【桜花賞】差のないレース続くビーチサンバ「前走時より格段に良い状態」

福永騎手

共同会見でインタビューに応える福永騎手

3日、桜花賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走クイーンC2着のビーチサンバ(牝3、栗東・友道厩舎)は坂路で最終調整。4F54.9-40.1-26.2-12.8をマークした。追い切り後に行われた共同会見での福永騎手のコメントは以下のとおり。

【福永騎手のコメント】
「(前走を振り返って)スタートがうまく出られなかったんですけど、隣の馬が大暴れしていて、最後の最後に馬がちょっと気にしていい体勢で出られなかったんですけど、その後は道中うまくリラックスしてくれて。頭数も少なかったんで、勝ち馬を見る形で、早めにこっちの方が追い出したんですけどね。勝ち馬は強かったですけど、最後まで長くいい脚を使ってくれましたし、ああいったアクシデントがあったことを考えれば、悲観する内容ではなかったのかなとは思います。

(前走の上がりは32秒台で素晴らしかった)長くいい脚を使える馬なので東京コースは合うと思いました。まあ、ただ勝ち馬は強かったですね。

(「課題がある中で結果を残せた」と話していたが)成長過程にある馬体ということもあって、走るフォームが少しハミに頼るというようなところが調教であったので、そのへんが改善されればいいなとは思っていたんですけど、そういった走りのフォームの中でも、競馬ではキッチリある程度結果を出してくれていました。だからポテンシャルの高い馬だなというイメージではあったんですけど、前走後に短期放牧に出てその後厩舎で調整してくれていました。ハミに頼って走る面を修正してくれていたので、それに伴って調教の動きなんかも前走時よりも良いフォームで走れていますし、時計にしてもそうですし、前走時を比べると、格段に良い状態というか、良いフォームで臨めるんじゃないかなとは思ってます。

(十分に逆転の目もある?)そのためには必要なことをいうことで、厩舎スタッフと色々と話をしながらやっていく中で、上手く厩舎側が馬の良くない点を修正してくれていたんで。そこはさすが友道厩舎だとは思います。

(セールスポイント)スピードの持続力がある馬なので、お兄さんもそうでしたけど。能力的なところでは、高い能力を持っているんだなと思います。

(兄の方に似ている?)そうですね、はい。

(桜花賞の印象)新しいコースになってから勝っていないですね…それでは前のイメージを持っていてもしょうがない(笑)。でも阪神の外回り1600mは紛れが少ないコースなので、以前と違って力のある馬が力を発揮しやすいコースになっています。だから力が劣る馬で逆転しようと考えるとなかなか難しいコースではあるんですが、ビーチサンバに関しては、対戦成績は負けてはいますけど、持っているポテンシャルからはそこまでの差はないと自分では思っています。上手く厩舎側が調整してくれているので、今まで差を逆転できるように一緒に頑張りたいなとは思っています。

(今年のメンバーのレベルの高さについて感じるところ)世代のレベルというのは、まだ測れないですよね。他の世代と対戦するようになってから、明らかになっていくものだと思いますし、この世代が強いか弱いかというのは分からないですけど、いま挙げられた馬たち(ダノンファンタジー、グランアレグリア、クロノジェネシス、ビーチサンバ等)が走る馬だということは間違いないので、その馬たちを負かせるように、負かすためにはどうすればいいかというのを、厩舎、スタッフ、調教師と相談しながら一緒に取り組んでいきたいと思っています。

(枠の希望は?)基本的には、当たったところでやります。

(ファンの皆さんへメッセージ)こういう血統的に縁のある馬の騎乗依頼をいただいて、まだ一番良い結果は出せていないので、何とかこのG1で1着になれるように頑張りたいなと思っています。

福永騎手