【今週のコメント特注馬】前走は雨に泣いた良血馬が晴天で巻き返し!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●4月27日(土)東京5R・3歳未勝利(芝1400m)
チャーチスクエア(牝3、美浦・古賀慎厩舎)

前走は3月3日、弥生賞当日。雨で馬場が重くなり、騎乗したジョッキーたちも口を揃えて「ノメって仕方ない」と言うような馬場だった。チャーチスクエアも大きな影響を受け12着に敗れた。騎乗した石橋脩騎手は「スタートを上手く出てくれましたし、いい雰囲気で走れました。直線しっかり伸びてくれればと思いましたが、4コーナーで反応がありませんでしたね。ノメっていましたし、走りのバランスも悪くなってしまいました」と悔しそうに振り返る。

今週は土曜の朝まで雨が降るも、雨量自体はそれほどでもないという予報が出ている。東京も開幕2週目だけに、大きくノメることはなさそうだ。父はロードカナロア、母は京都牝馬Sなどにもチャレンジした良血馬だけに、今の未勝利なら能力は最上位だろう。

●4月28日(日)東京6R・3歳500万(ダート1400m)
ザディファレンス(牡3、美浦・相沢厩舎)

前走の中山ダート1200m戦は4コーナー12番手から追い込むも、上位3頭が全て4コーナー3番手以内だったように前も止まらず、4着に敗れた。ただ昇級緒戦で、時計も1分11秒台前半の決着と速かった。騎乗した野中悠太郎騎手も手応えを得たようで、「芝スタートではスピードに乗れませんが、このメンバー相手でも終いは良い脚を使ってくれました。ベストは東京ダート1400かと思います」と、次走を見据えていた。

今回の舞台は待望の東京ダート1400m。芝スタートからダートスタートに変わるのは大きい。関西からの遠征馬も何頭かいるものの、先行馬も揃い、ある程度展開は向いてきそう。長い直線を活かし、再び鋭脚を見せてもらいたい。


◆先週の結果

★土曜福島9R・4歳上500万 サイドストリート 5着(3人気)
外枠を引けたことで今回はハナに行けると思われたが、スタート直後に寄られる不利があり、そこから2番手に行く過程で脚を使う形となってしまった。最後も大幅に止まっているわけではないものの、粘りが甘くなり5着。不完全燃焼に終わっている。

騎乗した勝浦正樹騎手は「自分のリズムで行けるのが理想ですが、福島は合っています」と言うように、直線で坂が緩い福島は条件がいい模様。この先は直線が平坦な新潟コースが待っているだけに、巻き返す可能性はありそうだ。

★日曜東京9R・石和特別 シュバルツボンバー 5着(5人気)
スローペースの中、道中3番手の好位につけ、理想的なポジションを確保。あとは直線で抜け出すだけという状況だったが、逃げ粘るモズダディーを交わせず、最後は末脚が甘くなり5着に敗れた。3着とはハナ・クビ差だけに、あともう一歩という結果といえる。

「いいところでレースができましたが、最後の1ハロンで甘くなりました。距離が少し長いのかもしれません」と騎乗した三浦皇成騎手が振り返るように、止まった要因は距離と思わせる負け方。「左回りの広いコースは合っています」と三浦騎手が続けるように、東京のマイルコースならもう一押しが利く可能性は高そうだ。