坂路コラム『ミホのヤマダさん』

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G1シーズンも近づいて、坂路調教を使ってくる馬も増えてきました。
今週の攻め馬の量は、最近では一番だったんじゃなかったかな。
肝心の馬場コンディションですが、今週も先週と同じようにある程度時計のかかる力のいる馬場だったみたいです。
49秒台の馬は先週の3本に対して今週は6本、50秒台の馬は先週の25本に対して11秒台でした。
テンから飛ばすと終いはかかってしまったりする馬も見られ、鍛錬するには良い馬場状態だったように思えるよ。

それでは、今週の注目馬をお伝えします。

まず今週のイチオシは、土曜日中山3R未勝利に出走するダイワギブソン。
デビュー戦となった前走は、9番人気で3着と健闘したね。
陣営は、最初はまず叩いてからだろうとあまり期待してなかったらしく、驚いたみたいだった。
前回の追い切りはウッドで行われたけれど、今回は坂路を使ってきた。
今週の追い切りはダイワゴーレムと併せて、4F 52.6-38.0-12.5。
ダイワゴーレムが一杯だったのに対して、こちらは仕掛けた程度で2馬身先着。
稽古では瞬発力の良さが一際まわりの目を引いていたよ。
デビュー戦の舞台はダートだったけど、今回の舞台は芝。
血統的にはダートより芝向きかと思えるから、目下の調子ならここはまず勝ち負けになるだろうね。
ここに出走してくるメンバーの中には前走2、3着の馬が他にいるから、人気はおそらく3、4番人気くらいだろう。
馬券は馬連で狙ってみたら面白いんじゃないかな。

次の注目馬は、日曜日中山1R未勝利に出走するキタノリューオー。
前走のレースではグレイトフルタイムに5馬身チギられてしまったけど、体が絞れていなくまだ本物じゃなかった。
それでも3着はシッカリ確保したように元々能力はある。
それに2着のロットオブカクテルも次走勝ち上がったようにレースレベルも高かったんじゃないかな。
そういえばデビュー戦で2着だった時の優勝馬は、先週の重賞ファルコンSで優勝したよね。
さてキタノリューオーの今週の調教は、OP馬のマイネルアナハイムと併せて、互角かそれ以上の好内容だったよ。
時計も4F 53.2-36.9-11.9。
これだけハードに追い切れたということは、脚元も完治したとみていいだろう。
今回の舞台の中山ダ1800mはこの馬にピッタリなんじゃないかな。
まだ一本調子なところがあるからね。
でも絞れて出てくれば、チギって逃げてしまうかもしれないよ。
馬単で頭から狙ってみたいところだ。
相手はアイアムポセイドンとアップグレーデッドのほぼ2頭だろう。
伏兵としてはフジノファイター、フロストワークあたりを押さえたい。

最後の注目馬は、日曜日中山3R未勝利に出走するロックザキャスバ。
年明けの前走では3番人気で後方のまま見せ場なく10着に敗退。
でも一息いれたここは立て直してきて、馬がガラッと変わったようだ。
中間の追い切りは万全で完全復活って感じだったね。
4F 50.8-37.3-12.0、OP馬ハリーズコメットと互角以上の内容だった。
今週の最終追い切りでは、古馬500万下ゲンキナシャチョウと併せて、共に馬なりで4F 53.1-38.5-12.4の好時計をマーク。
今までは芝を使っていたけど、今回のダ1800mがポイントとなるね。
母父がガルチだからダートは合うはずだよ。
前2走は、鞍上が押さえすぎて後方からの競馬になってしまったけれど、今回は松岡騎手へ乗り替わり。
彼は稽古でも乗っているからこの馬の感じも掴んでいるだろう。
今度は押さえず先行できれば、きっと好結果が出るに違いない。
ここも他に人気になりそうな馬が出てくるから、この馬から狙えば妙味たっぷりじゃないかな。

今週は未勝利戦に出走する馬ばかり取りあげたけど、これは別に意識的なことじゃない。
坂路調教が良い馬は今の時期、3歳未勝利戦が特に狙い目なんだけどね。
年度の前半はまだ力の差がハッキリ残っているケースが多いから、調教の良さが結果に現れやすいんだよね。
オイシイ馬券をシッカリGETできるといいんだけどな…
じゃあ、今週はこの辺で。
また来週!