【マイルCS】指揮官待望のG1挑戦!名門厩舎が土日重賞に送り出す素質馬

美浦

初めてのG1に挑むレイエンダ

今週末の重賞に有力馬を送り出すのは、名門藤沢和雄厩舎と、勢い十分木村哲也厩舎だ。2厩舎の重賞注目馬の陣営コメントは以下のとおり。

レイエンダ(牡4、美浦・藤沢和厩舎)→マイルチャンピオンシップ
【藤沢和雄調教師のコメント】
「最終追い切りは前に条件馬を2頭置いて、ゴール板を過ぎてから傍に近付くくらいでいいと指示しました。前走も良い競馬をしていますし、輸送もあるのであのくらいで十分です。前走は強い相手が揃うなかで、ゴール前も良い脚を使ってくれましたね。

今回は京都コースに替わりますが、年齢的なものもあるので輸送は問題ありません。時計が速くなるところに関しては、少し心配しています。若い頃から期待されていましたが、これまでチグハグな競馬になったりして足踏みをしてしまいました。ようやくG1に臨めるようになって、自分自身喜んでいます」

オーロラフラッシュ(牝2、美浦・藤沢和厩舎)→東京スポーツ杯2歳S
【津曲助手のコメント】
「前走は4コーナーで他馬の影響でブレーキをかける格好になってポジションを下げましたが、そこから良い脚を使ってくれましたし着差以上に強い内容だったと思います。

フランケル産駒ですがガーッと行き過ぎず道中も適度に溜めがききますし、その分終いは確実に脚を使ってくれます。重賞で相手は強くなりますが、頑張ってもらいたいです」

美浦

巻き返し狙うプリモシーン(左)

プリモシーン(牝4、美浦・木村厩舎)→マイルチャンピオンシップ
【木村哲也調教師のコメント】
「最終追い切りは3頭併せの真ん中に入れて、どんな状況でもしっかり集中力を保って走りきれるようなシチュエーションを馬に提供しましたが、馬が自分から走りたがるようにしたいと思っていた狙い通りに上手くいったと思っています。

前走は、できていない部分があったとしてもこの体調なら競馬の形にはなるだろうと思っていましたが、思っていたようにはいきませんでしたし甘くなかったです。オーナーや応援してくださっている方たちに、前走のような姿を見せてしまったことをお詫びしたいです。

馬が調教師を見下しているような状況だったので、この中間は厩舎一丸となって馬に置いていかれないようにという気持ちで、これまでやったことのないことにもチャレンジしながら調整しています。以前は課題だったゲートも道中の折り合いも今は大丈夫だと思いますし、積極的な競馬にチャレンジをしても道中のリズムが崩れることはないのではないかと思っています。

G1ですし出走メンバーには最大限のリスペクトを持っているのは当然ですが、相手どうこうというよりも自分の管理馬をしっかり送り出すことに集中しています。この中間は、馬が前半からアグレッシブに頑張れるように調整した方が今回だけでなく先々にも繋がっていくのでないかと思っています。

またいろいろと試行錯誤をしていることが、厩舎の今後に繋がるのではないかともスタッフと話しています。こうした調整過程が良い記念になるようなG1になれば良いと思いますし、そうなるような気がしています」

リグージェ(牡2、美浦・木村厩舎)→東京スポーツ杯2歳S
【木村哲也調教師のコメント】
「最終追い切りの動きは良かったと思います。初戦もそうでしたが、レースに行けばしっかり脚を使いますし1戦1戦頑張るタイプですね。初戦であれだけの脚を使いましたし、この中間はしっかり疲れを取りました。

ブラックタイド産駒らしいラインの綺麗な体型をしていてあれだけの脚を使える馬はなかなかいませんし、それが彼の良さですね。母父のシンボリクリスエスらしいフワフワした感じもありますが、現状ではそれでもいいかなと思っています。

キョロキョロするところがあるので、馬場の広い東京コースは良いと思います。相手はトップクラスだと思っていますし、現時点の力でどれだけ食らいついていけるかですね」