【ホープフルS】無敗の「2強」に明暗!?勝利に近いのはコントレイルかワーケアか

コントレイル

東スポ杯2歳Sを快勝したコントレイル

2019年の中央競馬も最終週。ホープフルS(G1)は、2017年から1年のラストを飾るG1として行われるようになった。今年はコントレイル、ワーケアの無敗馬2強ムード。どちらが勝利に近いのかを見極める上で、G1昇格前と昇格後で明らかに傾向が変わっていることは見逃せない。

▼G1昇格前と昇格後の連対馬

2015年(G2)
1着 ハートレー(関東)
2着 ロードクエスト(関東)

2016年(G2)
1着 レイデオロ(関東)
2着 マイネルスフェーン(関東)

2017年(G1)
1着 タイムフライヤー(関西)
2着 ジャンダルム(関西)

2018年(G1)
1着 サートゥルナーリア(関西)
2着 アドマイヤジャスタ(関西)

かつては関東馬が上位を独占していたのに、G1に昇格した途端に有力な関西馬が参戦して結果を出している。昨年は重賞未勝利だったサートゥルナーリアとアドマイヤジャスタの関西馬でワンツー。重賞を2勝していた関東馬ニシノデイジーは3着に終わった。

考えられる大きな要因は、関西陣営のモチベーションの変化だ。同じコースで行われる翌年の皐月賞を見据えていたとしても、まだ幼い2歳馬を関東に遠征させるのはリスクを伴う。中距離重賞は年明けに関西でも多く組まれており、期待の高い馬を無理にホープフルSに使う必要はなかった。しかしG1になったことで、生半可な気持ちでは使ってこない陣営が増えたのは間違いない。

しかも、ここで賞金を加算すれば、日本ダービーまで出走できる可能性が高まる。大目標までゆったりとしたローテを組めるのは大きなアドバンテージだ。

コントレイル(牡2、栗東・矢作厩舎)は前走の東スポ杯2歳Sで関東遠征を経験し、圧勝劇を見せて再度の東上。このレースに対するモチベーションは高い。ワーケア(牡2、美浦・手塚厩舎)は、G1昇格後は劣勢の関東馬。ただ2歳馬にとって輸送時間が短いのは間違いなく有利で、地元の利を生かせるか。