【桜花賞】指揮官が語る、良血馬ペリファーニアの現状と期待値

兄にエフフォーリアを持つ良血馬ペリファーニア

兄にエフフォーリアを持つ良血馬ペリファーニア


■桜花賞
ペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)
鹿戸雄一調教師

——前走は新馬勝ち後にチューリップ賞に出走されました。レース選択の狙いについて教えてください。

鹿戸調教師(以下、鹿):1番は勝算があったことですね。まだ息遣いに気になるところがあったり課題もありますが、能力が高い馬なので重賞でも良い競馬が出来るだろうと思っていましたし、除外の確率も低そうだったのでオーナーと相談して出走を決めました。

——大外17番枠を引きましたが、レース内容を振り返っていかがですか。

鹿:不利な大外から自分で競馬を作って、勝ちに行く競馬をしての3着ですからね。馬にとっても桜花賞と同じ舞台で良い練習になったでしょうし、収穫のある内容だったと思います。

——この中間の過ごし方と、1週前追い切りの内容と評価を教えてください。

鹿:レース後すぐに帰ってきて、ノーザンファーム天栄に放牧へ出しました。3/25(木)に帰厩して体も増えていましたし、順調にきています。1週前追い切りはウッドでやりました。馬をやる気にさせるように併せ馬でやりましたが、良い動きだったと思います。

——今回は初めてG1に臨みますが、力関係についてはどのようにお考えですか。

鹿:それはやってみないと分かりませんね。今回が3戦目ですし、まだまだこれからの馬ですから。早くデビューした組は強いと思いますが、もちろん楽しみも大きいですよ。

★

——母ケイティーズハート産駒を3世代連続で管理されていますが、ペリファーニアはどのような特徴がありますか。

鹿:1番は丈夫なところです。馬体も良いですし、落ち着きがあって牝馬にしてはドシッとしています。そういうタイプなので、チューリップ賞のときの長距離輸送もこなせたのかもしれませんね。

——共に闘うパートナーとして、横山武騎手については。

鹿:急激に成長していますね。減量ジョッキーの頃からセンスがあるのは分かっていたのでウチの厩舎を手伝ってもらっていましたし、そういう流れのなかでエフフォーリアの騎乗を依頼したりという関係性が出来ています。レースや調教で何回も乗ってペリファーニアのことも理解してくれていますし、信頼しています。

——どのようなレースを期待されますか。

鹿:スムーズな競馬が理想ですね。不利などがあると将来に響くことがあるので、流れに乗る競馬をしてもらいたいです。