【NHKマイルC】天候と馬場状態がカギ！「絶好ポジション」から抜け出す馬はどれだ？

2023/5/7(日) 

【天皇賞・春】春の盾は二強対決！馬券のカギは爆穴の一発！

提供：重賞トレンドジャッジ

自在性がありそうなエエヤン

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります！

今週はNHKマイルカップ(G1、芝1600m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

逃げ、先行の競馬で結果を残してきたスピードタイプが揃いました。各馬が持ち味を生かすために“自分のポジション”を取ろうとする動きが見られるはずです。

よーいドンの勝負にはしたくない⑭ユリーシャがここもハナを奪うと見ました。これに④ショーモンや⑦オールパルフェ、⑥エエヤン、⑮カルロヴェローチェなどが続きます。

2,3番手グループの馬もあまりペースは落としたくないですから、平均～ハイペースで進みます。淀みのない流れというやつです。隊列は全体的に固まった形になるでしょう。

東京コースのコーナーはカーブが緩やかで、ずっと直線が続いているような感覚です。

そのため、内外の距離差がそこまでなく、揉まれずスムーズに運べる外の方が却っていい場合もあります。まだキャリアの浅い3歳馬の場合は特に。

また、当日の雨量は読めませんが、もし馬場が渋るようなら比較的荒れていない外目を走れる方が好都合です。

⑬ドルチェモアや⑮カルロヴェローチェ、⑱ダノンタッチダウンなどがそういう恩恵を受けられそうです。

直線が長い東京の場合、結局は直線勝負となります。ジッと脚を溜めながら、外目に持ち出して直線に備えることになります。

③ウンブライルや⑩オオバンブルマイ辺りは出たなりで無理せず付いて行くでしょう。

直線ではジワジワと横に広がりながらの末脚勝負。スピードやスタミナで劣る馬が徐々に脱落していきます。

切れ味勝負で分が悪い馬ならセーフティーリードを保とうと積極的な立ち回りになってきます。長い直線でどこまで辛抱できるかという戦いです。

こういう時に一歩引いた位置でも運べる自在性が強みになってきます。

最終的には切れ味がある末脚自慢のタイプに分があると見ています。

切れ味が武器の③ウンブライルにとって直線を向くまで我慢して、末脚をフルに発揮できる東京コースはベスト条件。当日の馬場傾向と内枠がカギになりますが、堅実に伸びてくるのではないでしょうか。

⑥エエヤンは自在性があると見ている1頭です。前走は掛かり気味ながらも我慢が利いていて、好位からしっかり伸び切ることができました。この中間も切れのある動きを見せているので、速い流れの中でもしっかり対応ができそう。

全体を通してかなりタフなレースになることが想定されます。馬場適性や進路取り、どれだけ余力を残して直線に向けるかが勝負を分けるでしょう。

本命候補：③ウンブライル

逆転候補：⑥エエヤン

展開予想でおなじみの吉沢宗一さんがレース発走直前のパドックで、よく見える5頭をTwitterで配信しています！ 吉沢宗一のツイートを見る

(元JRA騎手)