【秋華賞】内回りコースで急浮上!「1強」の影に隠れた穴馬の最有力候補

20年秋華賞を勝ち三冠を達成したデアリングタクト

20年秋華賞を勝ち三冠を達成したデアリングタクト


10月15日(日)、約3年ぶりに京都で行われる秋華賞(G1、京都芝2000m)。中でも注目は三冠の期待がかかるリバティアイランド……ですが、その1強ムードの影に隠れた穴馬候補を見逃していませんか?

▼秋華賞脚質別成績
逃げ[0-2-0- 8]複勝率20.0%
先行[1-1-2-26]複勝率13.3%
差し[9-4-8-66]複勝率24.1%
追込[0-3-0-46]複勝率 6.1%
※過去10年の京都開催

ご覧いただいたのは秋華賞の脚質別傾向です。圧倒的有利なのは「差し」の脚質。過去10年の勝ち馬のうち9頭が該当しました。

京都芝2000mは3コーナーの坂を除き平坦。しかしその分、先行争いや直線に向けての攻防も苛烈になる傾向にあります。そのため逃げ・先行が苦戦しやすく、差しが届きやすいのだと言えるでしょう。

それでいて追込が決まりにくいところは、いかにも直線の短い京都内回りコースらしい結果です。

とはいえ差しもタイプは様々で、一体どの馬が差してくるんだろう……という疑問を持つのは当然のこと。それを解くには、「位置」がカギを握ります。

▼コーナー通過順別成績
1コーナー1~5番手
[1-2-2-48]複勝率 9.4%

2コーナー1~5番手
[1-3-2-48]複勝率11.1%

3コーナー1~5番手
[2-3-3-48]複勝率14.3%

4コーナー1~5番手
[4-3-4-50]複勝率18.0%
※過去10年の京都開催

上記のデータが示す通り、初めのコーナーを5番手以内で通過した馬に比べ、最終コーナーを5番手以内で通過した馬の成績が大きく向上しています。

これはすなわち、「レースの仕掛けどころが直線入口よりも前にある」ということ。

例年、秋華賞のペースが上がるのは3コーナーの坂を下る地点。過去にも2020年デアリングタクト、17年ディアドラ、14年ショウナンパンドラなどがこのあたりから早々に位置を押し上げる競馬を選択し、勝利しています。

つまり前走でも4コーナーに入る前から動いて差し切り勝ちをしている馬は、秋華賞でも勝負できる素養がありそうです。

そして今回、そんな条件にぴったりの1頭が存在します!

その1頭とは、ドゥーラ。前走クイーンSでは残り600mの地点から早めに仕掛けると、最後まで長く脚を使い勝利。まさに秋華賞の予行のような競馬で、古馬とは斤量差があったとはいえ強い勝ち方でした。

“男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ”という言葉があるとおり、クイーンSのドゥーラは“女子、三日会わざれば刮目して見よ”というような圧巻のレースぶり。

春は圧倒的な差を付けられたリバティアイランドとはオークス以来の再戦ですが、ひと夏を越してどちらも成長しているはず。秋の肌寒さも吹き飛ばすような熱いレースに期待です!