【オーシャンS】課題を抱えつつ成長続けるファンダムが今後を見据える一戦へ

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今後へ向け試金石の一戦に臨むファンダム

今後へ向け試金石の一戦に臨むファンダム


オーシャンS
ファンダム
辻哲英調教師

——前走のニューイヤーステークスは3着でした。レース内容を振り返ってください。

辻調教師(以下、辻):こういう負け方だけはしたくない、と思っていた形になってしまいました。久々もあって1番良い頃と比べると一段落ちるかという仕上がりでしたし、休養期間で成長してパワーアップをした分もあるのでかかるだろうということも想定内でした。

ジョッキーにも追い切りに乗ってもらって馬の現状に関して私たちと同様のイメージを共有できていたので「今回のことだけ考えて中山マイルをこなすような乗り方ではなく、馬とケンカしてでも中団辺りでドッシリ構えて終いに脚を伸ばす、先々を見据えた乗り方をしてほしい」と話していましたが、途中から動いていく形になってしまい、前を捕まえられず後ろからも差されてしまいました。

今後更に大舞台を目指していくための経験値、収穫として物足りなさを感じる内容でした。

——今回オーシャンステークスを選択した意図は。

辻:オーナーや牧場サイドと相談しながら1400m、1600mのレースも候補に上がっていましたが、様々なタイミングが噛み合うここを最終的に選びました。

私も以前から「距離が延びて良いタイプではない」とメディアを通じて話していましたし、ダービー後の成長過程を見てきても短距離向きの体つきになってきていると感じるので、この条件を試す良いタイミングかなと思います。

——この中間の過ごし方を教えてください。

辻:前走後は一旦放牧に出して、レースの約3週半前に帰厩しました。

——2/18(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

辻:折り合いに課題があるタイプなので、普段の調教から馬の気持ちを入れながらブレーキの確認をしていて、それと同じことを追い切りでもやりたいと考えていました。3頭併せの真ん中で、後ろの馬が近づいてきたところをひと呼吸待って追い出す形でやりました。

道中も変に行きたがることもありませんでしたし、ペースを上げるなかでもガマンできていました。直線に入ると馬は行く姿勢を見せていましたが、しっかり乗り手の指示を待って動けていましたし、狙い通りの追い切りができました。

——前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。

辻:馬体重の数字自体に大きな変わりはありませんが、体に締まりが出てきたかなと思います。気持ち重いかなという感じもしますが、それが馬が成長してドッシリ感が増したことによるものなのか、要因についての判断はしかねます。

ただ追い切りでも息遣いは問題ありませんし、しっかり動けているので大丈夫だろうと思います。

——中山芝1200mという舞台適性への見通しは。

辻:力強さが増してゲートも速くなってきていますし、マイルでもかかるくらいのスピードがあるので、1200mの重賞でも全然ついていけないとは思いません。むしろついて行かせればついていけると思っていますが、一旦1200mの馬にしてしまうと距離を戻せなくなってしまうので、それはしたくありません。

——どのような走りを期待しますか

辻: 今後のレース選択肢に幅を持たせるため、この条件でも中団でしっかり折り合って終いに脚を使う形の競馬をしてもらいたいです。

開幕週で前有利、イン有利の馬場状態になると思いますし、こちらがやろうとしている競馬には合わない馬場かとは思いますが、先々を考えた競馬を目指したなかで、どういう内容と結果になるかしっかり見極めたいです。