水上学の血統トレジャーハンティング

土曜阪神11R 阪神カップ(G2)(芝1400m)

◎本命馬
②イスラボニータ
牡6、美浦・栗田博厩舎、ルメール騎手

G1の設けられていない距離、1400mにおいては、春の京王杯スプリングC、冬の阪神カップは2大目標となるレースだ。しかし出走馬のモチベーションはいささか異なる。京王杯には安田記念を睨むニュアンスもあるが、阪神カップはこのあとに頂点を目指すレースがないこと、さらに直前に高松宮記念しかない京王杯と違い、スプリンターズS、マイルCSと両方のG1からの馬、さらに夏以降の上がり馬が集まることで、難解さは増してくる。今年はまさに各路線から集約してきた難解なレースとなった。

悩んだ末に、ここがラストランとなる②イスラボニータに軸馬を託すことにした。
詰めの甘さ、勝負弱さは知られているが、安定度なら長年にわたり現役屈指のものがあった。去年のこのレースはアタマ差の2着。前走のマイルCSも、直線でぶつけられる不利がなければ、3着あたりまではあった内容だった。
このレースは連覇したキンシャサノキセキ、ロサギガンティア、シュウジとフジキセキの系統が勝ち切れるレースである。去年の覇者シュウジには、現況ではさすがに手を出しづらく、ここは直仔のイスラボニータとならざるをえない。前走の不利の雪辱、去年の雪辱を共に果たして、少しでも箔を付けて種牡馬入りしたいところだろう。

$お宝馬
⑫ダンスディレクター

一昨年ハナ差2着、そして去年は先行して直線叩き合うも、0秒1差の4着。実質的には連覇しているも同然?その割には人気がなさすぎる。1200mでは前半に速さ負けしてしまうので最後届かなくなるが、1400mなら位置取りが良くなる分、際どいレースに持ち込める。芝1400mで常に言い続けているダート血統の要素も、アルデバラン産駒なら強く持っている。一発逆転まで狙える能力があるはずだ。穴馬のみならず上位評価したい。

他の上位評価は⑤レーヌミノル⑦モズアスコット。押さえに⑩サングレーザー⑨ビップライブリー⑪アポロノシンザン⑮トウショウピスト