水上学の血統トレジャーハンティング

土曜東京11R 青葉賞(G2)(芝2400m)

◎本命馬
⑨ゴーフォザサミット
牡3、美浦・藤沢和厩舎、蛯名騎手

2011年ウインバリアシオン、12年フェノーメノのような例はあるが、それ以降は毎年、好内容でここを勝っても燃え尽きてしまうのか、その後不振、あるいは故障に泣く馬が多い。それだけ、ダービーの最終切符を巡る争いは熾烈ということ。今年こそは、ここで権利を取ってもお釣りを残した状態でダービーへ臨む馬が出てほしいものだが…。

本来は近5年で3勝、2着1回のディープインパクト産駒から本命を選ぶのが無難だし、また目下3連勝中のアザレア賞勝ち馬、あるいは5年連続で馬券対象馬を出している大寒桜賞勝ち馬から軸を選ぶのが筋だと思う。しかし、前走のレース内容、ここまでの実績、距離適性から考えると、いずれも今年は信頼しづらいところがある。

そこで今年は⑨ゴーフォザサミットから入ってみたい。ハーツクライ産駒はウインバリアシオンがここを勝っており、ウインと同じく母父はストームバード系。そこにスケールと底力を与えるリボー系と、母方に入って絶大な効果を出すアファームドが掛かるという配合で、底力のいるこのレースにはぴったりだ。
共同通信杯は位置取りのミス、スプリングSは小回り適性の無さと、敗因はハッキリしており、広いコースの2400というごまかしの利かない舞台なら一気に巻き返すとみた。

$お宝馬
⑥ディープインラヴ

前走未勝利戦を勝ったばかりで、荷が重いのは確か。しかし血統という視点からは、ディープブリランテの全弟というこの馬に魅力を感じる。
前走の逃げ切りは、決して速い流れではないが、それでもテンの3F35秒4-61秒1での圧勝は、ここに出ている前走連対メンバーと比較した場合は威張れるものだ。自在性もあり、好枠を味方にアッと言わせるシーンも。ディープ産駒の盲点だと思う。

上位評価は⑩スーパーフェザー③スズカテイオー⑫ダノンマジェスティ。押さえは④ダブルフラット⑮エタリオウ⑱サトノソルタス⑧オブセッション


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