水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R 天皇賞(秋)(G1)(芝2000m)

◎本命馬
⑤スワーヴリチャード
牡4、栗東・庄野厩舎、Мデムーロ騎手

ワグネリアンの断念は残念至極だが、G1馬7頭が顔を揃える豪華な天皇賞。しかしどの馬にも疑い出せば疑える余地がある。
ヴィブロスは休み明け動かないタイプ。マカヒキは前走をもって復活と言っていいか?精査すれば内容はまだ見劣る。アルアインは東京向きとは思えない。サングレーザーは怖いのだが、一部に噂される帰厩の遅さは何故なのか。またモレイラの東京での手綱は小回りに比べればルメール、デムーロよりわずかに翳る。アタマまではどうだろうか。

結論は、レイデオロ、スワーヴリチャード、キセキの3強とした。馬券を買う上で無理に序列はつけないが、公表する印には序列を付けないといけない。特に悩まされるのはレイデオロだ。オールカマーから使いだしたということは、有馬記念を使うことはないのだろう。つまり秋は今回とJCの計3戦。しかしルメールは次走アーモンドアイ騎乗が決まっていて、敵に回ることになる。となれば、ここで是が非でも勝利を陣営にプレゼントする算段では?一度叩いたことに、ここへの本気度が表れている。
スワーヴはひと叩きの要らない馬。しかも左回りに替わる利はとても大きい。デムーロも、そうそうルメールにばかりいい顔をさせてはおかないだろう。⑩キセキについては後述。常識に掛からない粗さがあり、本命を託すにはややためらわれる。

悩んだ末に本命は⑤スワーヴリチャード。良馬場の天皇賞(秋)において、父サンデー系の場合は、母方がダート中距離血統であることが望ましいがこれに完全に合致。また④レイデオロは、マクったダービーの印象が強いが、実は自分で動くと意外と終いに味がなくなるケースが多い。ダービーでは確かに勝ったが、ラストはじわじわスワーヴに詰められている。前付けで押し切るか、後方から決めた方がパフォーマンスは高い。東京なら自在に動けるスワーヴに本命を献上すべきと判断した。

$お宝馬
⑩キセキ

本来はお宝馬に推すオッズではないが、10倍つくなら敢えて取り上げる。粗削りだが、ハマればまとめて負かしてもおかしくない。菊花賞は馬場適性>距離適性となっただけで、本来は2000m~2400mの、直線の長いコースでこその馬だ。母の全弟グレーターロンドン同様のキレキレの脚が炸裂するか。個人的にはレイデオロ、スワーヴの後ろから進む競馬を見たい。

相手上位はなし。敢えて押さえを挙げれば⑨サングレーザーだ。