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重なる父の姿 想定外の競馬でも前走を勝利したことが自信に

-:1200m戦に関しては4度挑戦して、いずれも右回りだけの出走じゃないですか。今回は左回りの1200なのですけど、距離は違いますがファルコンSで1番人気7着に負けているというのは、ファンも気になるところかなと思います。そこをご説明していただけるとありがたいのですが。

安:いま思えば、函館日刊スポーツ杯からメンコを外したんですよね。それと、当時は舌縛りもしていたんですよ。その影響があったかもしれませんね。メンコを外してから、また安定しだしましたし、それは北村友一騎手と厩舎サイドで話しながら、舌縛りが良いかなと思ったんですけど、馬にとってはストレスでしかなかったみたいで、ゲートでも舌が気になって出遅れたりね。今になって思えば、それが裏目に出ていたのかなと考えています。だから、今回の左回りに関しては、スタートはだいぶ安定してきましたし、中京の重い芝でも、前回、京都で56.5kgでもあの脚が使えたので、重そうな中京の馬場自体も気にしていないんですけどね。もし負けたら、舌縛りやメンコじゃなく、何か他の原因があるのでしょうね。

-:メンコに関しては、パドックでは着けて、ゲート裏で取るというパターンですね。

安:はい。レースでメンコを着けていると反応が鈍いんですよね。

安田景一朗調教助手

▲高松宮記念は父ロードカナロアが唯一、連対を外したレース
写真は勝利した2013年、敗れた2012年の高松宮記念は同じ安田隆行厩舎のカレンチャンが勝利した

-:反応を鈍くさせるために着けたいという、過敏なところを取りたいということですからね。

安:だから、それを取ってから結果が出ているので、NHKマイルCとかアーリントンC、ファルコンSの時とは違いますよね。もちろん距離も違いますけど、乗った感じも、あの当時とは違いますし、ある意味スプリンターなのですけど、馬体を下から見たら分からないのですが、乗ったら重戦車みたいになってきたなと。

-:重戦車といえば、お父さんのロードカナロアに似てきましたか。

安:似てきましたよね。逍遥馬道に向かう時でも、ロードカナロアも成長していって、常歩でもズブさを見せていったんですよ。やっぱりそこが似てきましたよね。逍遥馬道に向かうとか、馬場に向かう時でも、ズブさを見せるようになりましたね。その似てきた感触を思えるようになってから、今回の重賞2連勝といった結果も残し始めたので、そういう良いところを受け継いでいるんだなと。

「(ロードカナロアと) 似てきましたよね。逍遥馬道に向かう時でも、ロードカナロアも成長していって、常歩でもズブさを見せていったんですよ。やっぱりそこが似てきましたよね」


-:G3で2連勝なので、軽く見る人もいるかもしれません。(ペースが)流れても、レースは組み立てやすいと言えそうですか。

安:そうですね。レースはすごくしやすいんじゃないですか。今回はモズスーパーフレアといった速い馬がいますし、その馬をマークする馬もいるでしょうから、逃げ、先行馬を見ながら競馬をできるのは、やりやすいのかなと思います。前回のシルクロードSですんなり勝っていたら、不安もあったんです。しかし、ああいう厳しい展開を克服して勝ったじゃないですか。それは人馬ともに良かったんじゃないかと思いますね。ダノンスマッシュにとっても良かったし、北村友一騎手もレース後に「ドン詰まりでしたけど、強かったです」と言っていました。G1に行くまでにポンポンとスムーズな勝ち方をしていても、絶対に落とし穴があると思うので、前哨戦でああいう危ないというところを捌けたのは大きな収穫ですよね。

-:要は当初のレースプランが崩壊した中でも勝てたということですね。

安:本当に自信を持ってG1に行けますよね。また新しい武器を見つけられたというのもありますしね。

-:この1分8秒3という、このちょっと遅い時計に騙されたらダメで、時計以上に良い内容だった訳ですね。

安:そうですね。前回は1分8秒3ですけど、京都の馬場状態も例年と違かったじゃないですか。言ったら1~2コーナーまでジョッキーも引っ張ったり、持って、持って、持ってだったので、それで不利がありながらの1分8秒3なので、そんなに時計は気にしていないですけどね。

安田景一朗調教助手

-:むしろ今のタフな中京に合う可能性があるということですね。

安:ええ。だから、4コーナーまでリズム良く、リズム良く、あの馬の競馬をすると思いますし、そうすれば爆発するというのは彼も分かっていると思うので、時計面を課題にされるくらいの方が良いですけどね。「大丈夫やろ」と言われる方がプレッシャーになるので、僕らもそういう周りからの声を聞く方が、そうか、そうかとか色々慎重になりますから。今まで余裕で行って、落としてきたこともありますから…。ある意味、そうやって引き締めさせてもらえるので、良いですよ。

-:石橋を叩いて渡る、ですね。

安:そうですね。競馬には絶対がないのでね。

-:北村友一(騎手)も去年の活躍がすごかったですね。ダートのG1(全日本2歳優駿)を勝ちましたけど、もし、今回の高松宮記念を勝てれば、中央のG1初勝利になります。

安:ウチの厩舎でG1勝利をプレゼントしたいですよね。もう10何年来の安田(隆行)厩舎の仲間ですし、何とか友一で、と思います。日本人騎手でもG1を勝てるんだぞ、という意地をみせてほしいですね。

-:北村騎手は3月10日に落馬事故があって、ケガの具合を心配されているファンの方もいらっしゃると思います。今週は乗れそうですか。

安:乗れます。トレーニングは開始していますけど、声帯が腫れていて声が出せないという感じで…。しかし、ダノンスマッシュをここまで一番良くしてくれたのは北村友一騎手ですから、本番でも好結果を残してほしいですね。

安田景一朗調教助手

▲今年も重賞レースで大活躍 高松宮記念をはじめG1で活躍の期待も高まる北村友一騎手とダノンスマッシュ

-:ダノンスマッシュの良い時も悪い時も知っているジョッキーですからね。

安:ここで結果を出したら、人馬ともにまた成長するんじゃないかと思うし、ダメならダメで、競馬の神様がスマッシュに対しても、友一、我々に対してももうちょっと勉強しろ、ということでしょう。今年は厩舎の調子が良いんですけど、良過ぎて高松宮記念の時に止まるんじゃないかなとか色々考えますし、本当に気を緩められないというか、楽観してはいけないですよね。

-:厩舎の好調の流れのままG1に持っていって欲しいです。最後にダノンスマッシュを応援しているファンに一言メッセージをいただけますか。

安:お父さんが京阪杯、シルクロードSを勝って、高松宮記念では3着でした。お父さんのロードカナロアが成し遂げられなかった高松宮記念初挑戦での勝利を、その子供で獲るということが目標ですね。安田(隆行)厩舎もしばらくG1勝ちがないので、今回は大きなチャンスです。北村友一騎手のJRA G1初勝利も懸かっているので、一緒に勝って競馬を盛り上げられれば良いなと思います。

-:具合は完璧ということですね。

安:具合は本当に良い状態ですね。良いパフォーマンスを見せられると思います。

-:忙しい時にありがとうございました。

安:ありがとうございました。

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