関係者の素顔に迫るインタビューを競馬ラボがオリジナルで独占掲載中!

伊藤工真騎手×高橋摩衣
高橋:ちなみに競馬が新潟に替わってどうですか?

伊藤:先週の土日(7/18、19)は、馬場が結構水を含んでいて、意外と馬場がしまっていない感じですね。夏の新潟って馬場が良くて時計も速くなるっていう感じなんですけど、そうではなかったですね。結構、ゆっくりのペースで前に行っても止まりますし、ちょっと考えさせられますね。

高橋:開幕週でこれか、と。でもまた天気が変われば、馬場状態も変わりますよね?

伊藤:変わると思うんですけど、今週(7/25、26)も天気が悪いみたいで、馬場も悪いんじゃないか、と(笑)。

高橋:新潟コースだから特に乗り方を気を付けている点ってありますか?

伊藤:やっぱり、最後の直線が長い分、仕掛けのタイミングも福島とは変わってきますし、終い勝負になったらダメな馬に乗っていれば、我慢し過ぎても良くないので早めに行かなきゃいけないし。乗っている馬にもよりますね。

高橋:その時その時に騎乗する馬に合わせた乗り方で。工真騎手、調教にたくさん乗っているイメージがあるんですけど、1日どのくらい乗っているんですか?

伊藤:大体4、5頭くらいです。やっぱり厩舎によって時間がまちまちなので。時間をかけて乗る厩舎だったり、ハロー明けの馬場が良いってそれを待つ厩舎だったり。

高橋:所属厩舎以外の調教にも乗っていらっしゃいますけど、スケジュールはどなたが決めているんですか?

伊藤:自分です。やっぱり自厩舎が一番多くて、空いている時間にその週に競馬で乗せていただく馬に乗ったり、声を掛けてもらって乗せていただくような感じです。

高橋:レース前に調教で乗っておきたい、と思ったりしますか?

伊藤:いや、特に思わないです。レースで乗せていただく馬で「ちょっとクセのある馬だから乗っておいて」って言われれば乗りますし「この馬は全くクセもないから大丈夫」って言われれば、ああそうなんだ、と思って乗りませんし。それで、レースの時に跨って感覚を掴むような感じです。

高橋:パドックで跨った時点で大体どんな馬なのかっていう見当はつきます?

伊藤:そうですね、多少ですけど「こんな感じの馬なのかな」っていうイメージを持って返し馬に行きますね。

高橋:パドックと返し馬で全然感じの違う馬もいたりします?

伊藤:たまにいます(笑)。パドックでやたら入れ込んでいたけど、返し馬に出たら落ち着く馬もいますし。逆にパドックでは落ち着いているのに、走り出したら言う事を聞かないっていうのもいますし。まあだから何とも言えないです(笑)。

高橋:なるほど。レースの後、師匠の古賀史生先生からアドバイスをいただく事もあると思いますけど、よく言われるアドバイスってありますか?

伊藤:うーん、特に決まった内容は無いんですけど、例えば「ゲートは凄く上手く出ているのに、何でそこで後ろに下げるんだ」とか「あんまり積極さが足りないんじゃないか」とか。あとは「不利を受けやすい位置にいる」と教えていただく事もあります。

高橋:注意をされてクヨクヨ悩んだりします?

伊藤:最近はあんまり無いですね。最初は結構精神的に弱かったんで、結構気にしていたんですけど、最近は一頭一頭で気持ちを切り替えていかなきゃいけないので、そこまで引きずったりはしなくなって来ました。

高橋:ジョッキー生活も約1年半経って、大分ペースも決まってきましたか?

伊藤:はい。それなりに生活出来ています。昨日やっと免許も取りましたし(笑)。

高橋:えー、おめでとうございます!初のマイカーは何にするんですか?

伊藤:まだ決まっていないです。先生からは「安全だからベンツに乗れ」って言われているんですけど。

高橋:確かにジョッキーって体が資本ですから、頑丈でないと何かあった時に危ないですもんね。でも、私は工真騎手にはビートルに乗って欲しいんですけど。

伊藤:ビートルって何ですか?

高橋:そういう超カワイイ車があるんですよ。黄色いビートルがオススメです。

伊藤:僕、黄色好きですけど、実際に黄色い車を見ると「これで街は走れないかなあ?」って思います(笑)。

高橋:あ、厩舎カラーの青と黄色の車がいいんじゃないですか?

伊藤:その配色、嫌いじゃないんで考えておきます(笑)。

高橋:自分の車があると便利になりますよね、どこか行きたいところはありますか?

伊藤:ワンダーグー(Wonder Goo)に…(笑)。

高橋:思いのほか近場ですね(笑)。ちなみに遊びに行く時はどの辺りに出掛けるんですか?

伊藤:土浦とかつくば辺りですね。ボーリングしたりダーツをしたり。

高橋:スポーツをやっているし、どちらも上手そうなイメージですけど。

伊藤:まあ、それなりには。

高橋:そういえば、前に美浦でファンサービスのイベントでボーリング大会をやっていましたけど、それにも行きました?

伊藤:あの時はスコアが100くらいで…(笑)。

高橋:上手くないですね(笑)。

伊藤:でも次のゲームでは140でしたよ(笑)。

高橋:おー、凄い。自己最高スコアはいくつですか?

伊藤:自己最高は180くらい行きました。奇跡ですね。

高橋:工真騎手は左利きという事ですが、ボーリングは左で投げるんですか?

伊藤:そうです。

高橋:左を使わないものって何かありますか?

伊藤:うーん、習字くらいですかね。習字は止めとかはらいとかあるから右で。それ以外は全部左ですね。

高橋:そうですか。私が工真騎手が左利きだって知ったのは、インタビュー前にインターネットで工真騎手の事を調べていた時だったんですけど、工真騎手はインターネットをしますか?

伊藤:インターネットはやり始めたんですけど、マウスが動かなくなっちゃって。ノートパソコンなんで本体の方で矢印は動かせるんですけど、マウスが動かなくて。それで新しいマウスを買って来たんですけど、それでも動かなくて。小島太一さんにも聞いたんですけど、それでもダメで。それで「修理出してみたらいいじゃん」って言われて、修理に出したら「マウスが壊れてます」って言われて(笑)。新しく買ったマウスでも動かなかったから、マウスが壊れているっていう問題じゃないんじゃないかと思ったんですけど。それでパソコンが修理から帰って来たんですけど、そしたらデータが全部無くなっていて(笑)…。

高橋:初期化されてる!って(笑)。「もう嫌だー」ってなりますよね。

伊藤:はい。でも帰って来て、マウスは動くようになってたんで良かったです。でもIPodのデータも全部消えてしまったので、最初から入れ直しました。

高橋:えー!お店に苦情は言いました?

伊藤:いえ、言ってないです。言ってもどうにもならないんで(笑)。「訴えた方がいいよ」って周りの人にも言われたんですけど、訴えるにしても、僕パソコン詳しくないですから。

高橋:そうですか。そういえば話は変わりますけど、大江原哲先生が工真騎手の事を「アイツはイイんだよ~」っておっしゃっていましたよ。凄い真面目で、色白だけど男気があって、とか褒めていて。色白と男気ってあまり関係が…。

伊藤:アハハ(笑)。でも色白もよく言われますよ。最近焼けてきましたけど。

高橋:外で仕事をしているのに、何でそんなに白さを保っていられるんですか?プロフィールに「健康に気を使っている」って書いてありますけど、シミ・ソバカスの原因を撲滅するために何か塗っていたり?

伊藤:いや、何もしてないです(笑)。

高橋:でも、健康に気を使って、十六穀米を炊いていたらしいですね。

伊藤:はい、最近は忙しいんでちょっと炊いていないんですけど。昔ちょっと。

高橋:十六穀米もですけど、プロフィールに載っている好きな食べ物、若者っぽくない食べ物が好きですよね(笑)。まんじゅう、団子、野菜…。そうは言っても揚げ物とかも食べるんですよね?

伊藤:いや、最近はほとんど揚げ物を食べないですね。ちょっと食べ過ぎると気持ち悪くなります。焼肉も、嫌いっていうわけじゃないですけどあんまり受け付けないです。

高橋:甘い物はどうですか?

伊藤:まあ食べますけど、そこまでは食べないですね…。本当「若くない」とは言われますね(笑)。

高橋:食べ物以外でも何か若さをアピールするものはないですか?さっきのお話でIPodを使っているという話がありましたけど、何を聞いているんですか?

伊藤:好きな音楽は……、徳永英明さん…(笑)。

高橋:渋いー(笑)。それ本当ですか?

伊藤:はい。徳永英明さん、声が良いですよね。

高橋:そういえば私、誰かに「伊藤工真騎手は『浪漫飛行』を歌うのが上手い」って聞いた事があるんですけど。

伊藤:上手いかどうかは分からないですけど、確かに大江原厩舎の忘年会で歌ったんです。

--:これまた、選曲が…。工真騎手が生まれた頃のヒット曲じゃないですか?

伊藤:兄弟が上だったんで、上が聞いている曲を聴いていたんで。悲しい系の曲が好きですね、聞くのも癒される感じの歌が多いです。

高橋:そうですか。カラオケで「浪漫飛行」以外のレパートリーはありますか?

伊藤:いや、最近の曲は聞かないので…。

高橋:工真騎手が歌える一番新しい曲って誰の歌ですか?

伊藤:うーん、「19(ジューク)」とか「ゆず」ですね。

高橋:わー、ちょっと懐かしい(笑)。でも、ゆずは似合いそうですね。カラオケ、好きなんですか?

伊藤:はい、実は「柴山会」っていうのがあって、柴山(雄一騎手)さんと柴山さんの奥さんと、梶(晃啓騎手)さんと、宮崎(北斗騎手)先輩と丸田(恭介騎手)先輩と草野(太郎騎手)先輩と僕で集まってカラオケをやるんです。

高橋:かなり大勢いますね。

伊藤:はい。それで3人ずつくらいに分かれてチームで戦うんですけど、何故か最後は個人戦になっているんですけど(笑)。

高橋:得点を競うんですね。そのメンバーの中で上手なのは誰ですか?

伊藤:梶さんは上手ですね。梶さんと柴山さんの奥さんが上手なんです。

高橋:そうですか。じゃあ逆に残念なのは…。

伊藤:残念なのは、草野先輩と…柴山さんですね(笑)。

高橋:主催者(笑)!

伊藤:草野先輩は…(笑)、キーを6つくらい下げないとダメなんです、高音が出ないから。柴山さんも楽しいですよ(笑)。

高橋:私、歌には自信が無いんで今度皆さんの歌を聴いてみたいです。ああ、かなりお時間いただいてしまいましたね。最後はほとんど競馬に関係ない話になっちゃって申し訳ありませんでした。

伊藤:いえ、大丈夫です(笑)。

高橋:またスタンドで見かけたら声を掛けさせてもらいます。今日はありがとうございました!

伊藤:ありがとうございました。


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伊藤 工真

1990年福島県出身。
2008年に美浦・古賀史生厩舎からデビュー。
JRA通算成績は14勝(09/7/22現在)
初騎乗:2008年3月1日 2回中山1日1R トウショウブリーズ(9着/16頭)
初勝利:2008年10月26日 4回東京6日1R サザンスターディ

デビュー年は1勝をあげるにとどまったが、2年目の09年は既に13勝をあげ、自己最高記録を更新中。競馬ラボでは昨年トークダイナマイトにゲスト出演し、谷中公一氏と対談。「俺と同じ左利きだし、これから伸びる」と谷中氏からお墨付きをもらう。





高橋 摩衣

生年月日・1982年5月28日
星座・ふたご座 出身地・東京 血液型・O型
趣味・ダンス ぬいぐるみ集め 貯金
特技・ダンス 料理 書道(二段)
好きな馬券の種類・応援馬券(単勝+複勝)

出演番組
「Hometown 板橋」「四季食彩」(ジェイコム東京・テレビ) レギュラー
「オフ娘!」(ジェイコム千葉)レギュラー
「金曜かわら版」(千葉テレビ)レギュラー
「BOOMER Do!」(J SPORTS)レギュラー
「さんまのスーパーからくりTV」レギュラーアシスタント


2006年から2008年までの2年間、JRA「ターフトピックス」美浦担当リポーターを務める。 明るい笑顔と元気なキャラクターでトレセン関係者の人気も高い。 2009年より、競馬ラボでインタビュアーとして活動をスタート。 いじられやすいキャラを生かして、関係者の本音を引き出す。