皆様、こんにちは!ラグビーW杯が盛り上がっていますね。日本は初戦に続き2戦目のアイルランド戦では感動的な勝利を上げ、次の勝利次第では決勝トーナメント出場に大きな意味を持つ試合になりそうです。新聞やメディアには、また起きたジャイアントキリングと出ていましたが、選手たちからすれば「それだけの準備をしていた」ということだったと思います。勝つためには例え1パーセントの可能性も諦めていては勝利はありません。それは、競馬にも通じるものだと思います。結果で例え「やっぱり負けたか」となっても挑戦しなくては、その1パーセントを手にすることはできませんから。改めて、素晴らしい勝利だったと感じました。

それでは先週の競馬を振り返りたいと思います。2019年秋のG1シリーズがスプリンターズSと共に幕を開けました。勝利したのは、スケジュールがタイトだったにも関わらず、スプリント適性がレースの度に上がってきたタワーオブロンドンとルメール騎手でした。レースはスタート直後、モズスーパーフレアと松若君が単独で逃げる形になりました。このことからもペースは32秒台になると感じ、時計勝負になることが分かりました。

このまま突っ切って初のG1勝利を挙げられるのかと思っていましたが、迎えた4コーナー。ここで、後続と距離が空くかと思っていましたが、早めに動きだしたライバル達も対応としては完璧でした。それでも逃走を図るモズスーパーフレアでしたが、抜群の手応えで上がってきたタワーオブロンドンがゴール前で交わし、見事初のG1勝利をあげました。デビューから手綱を握るルメール騎手も、スプリント馬だとずっと言っていたことが証明されたレースだったと思います。

今回のレースではルメール騎手の匠な技がありましたね。彼の中でも相手は前に行くモズスーパーフレア、内を回っているダノンスマッシュというのは分かっていたのでしょう。3~4コーナーにかけてダノンスマッシュの位置を確認し、モズスーパーフレアとの距離を確認すると、スッとダノンスマッシュの外につけ、ダノンが追い出したいタイミングを遅らせるよう作りあげました。その上、モズスーパーフレアを捕える絶妙な距離感は流石ルメールとしか言いようのないレースでした。

タワーオブロンドン

逆にやられてしまったダノンスマッシュと川田君にとっては悔しいレースになったと思います。特に最近の川田君は自信を持って内でもポジションを取りに行きます。多少、思っていたポジションと違う場合でも、内をスルスルとポジションを上げていく競馬をしているのですが……。今回も3コーナーに入る前にポジションを上げ、万全のレースと思いましたが、そのタイミングをすべて計っていたルメールに軍配が上がりました。馬の力としては、決して負けているような馬ではありませんし、再度レースがあれば着順も変わると思います。それでも今回のレースでツキを掴んだのは名手ルメールの完璧に計算された騎乗だったのだと思います。リーディング騎手を争う二人から更に目が離せなくなりました。

今週からは東京、京都、新潟に舞台を替えます。前述の2人に加え、豊ちゃんが凱旋門賞に参戦するため、残された騎手がどれほどインパクトを残せるのか、非常に楽しみです。その中でもサウジアラビアRCサリオスが気になります。デビュー戦では圧巻の走りで「これはG1級」と感じたフィーリングがどうなるか見届けたいです。デビュー、そして2戦目は馬にとっても大切なレースになるだけに、どんなレースをしてくれるのか楽しみです。

日曜日には毎日王冠が行われますが、本当に楽しみなメンバーが揃いました。まずは何といってもダノンキングリーから目が離せません。この夏を休養したことで、更なる成長を期待しています。その他にもマイル王インディチャンプや連覇を狙うアエロリット、鞍上を替えて新しい味を期待したいペルシアンナイトや弟子との挑戦ギベオンなど、楽しみが沢山なメンバーだけに、どの馬が結果を残しても楽しみのあるレースになりそうです。馬券もレースも1パーセントでも勝利を信じて、今週も頑張りましょう!