柴山雄一騎手に訊く 函館のツボ Part.3
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ダートのポイント

-:ダート路線はどういう傾向でしょうか?

柴:これも同じことになりますが、どう考えても前に行ったもん勝ちでしょう。あとは3キロ減が有利ですよ。

-:今年の▲3キロ減はルーキーの横山武史騎手だけらしいですね。

柴:ポイント、ポイント。3キロ減の前に行く馬は粘っちゃう。

-:しかも、牝馬だったら余計にでしょうか?

柴:ええ、余計に。3歳牝馬だと49kgだから粘っちゃうよね。49と55なら6キロも違うからね。

-:柴山騎手は今年はある程度、乗られる範囲を絞られるそうですね。柴山さんは昔から筋肉質でしたか?

柴:やっぱり20何頭も攻め馬をしていたら、知らない間に筋肉が付くからね。筋トレをしなくても、ガッチリはしてくるからね。仕方がない部分はあるんですよね。競馬がある日でも17~18頭でしたから。

柴山雄一

-:さて、1000m、1700mと傾向はどうでしょうか?

柴:1000mは圧倒的に行ったもん勝ち。しかし、内でゴチャつくこともあるかな。1700は基本的には前が有利なんだけど、ペースによりますよね。遅かったらマクってくる馬がいるから、どういうペースで自分で前に行って、ペースを握るかというのが重要。遅くすれば良いというものではないから。基本的にやっぱり遅くしがちだけど、そこでマクられたら、折角行ったのに、というのがあるのでね。その馬に合わせたフォームで平均して行っている方が強いですよね。

-:確かに、観ているとそういう感じですね。例えば、 中央場所の1800mよりもマクりは起きやすいですか?

柴:起きやすいし、決まりやすいですね。だから、こっちよりもマクっているのをよく見ますよ。2600mでもね。

-:函館のダートの2400mはどうでしょうか?

柴:あんまりイメージがないですが、タフさは必要ですね。

-:年に1回くらいしかない条件ですね。

柴:遅すぎたら色々なところから動ける。スタンド前からでもマクるし、芝の2600mと同じような感じですね。だから、マクっていっても直線が短いから粘れるんですよね。東京みたいに道中で動いて、直線が長いから最後で脚がなくなっちゃうワケではないですから。ある程度、4角で射程圏に入れて、といった競馬なら持っちゃいますから。

柴山雄一

※施行回数の少ない芝1000mとダート2400mは割愛しております。

「ジョッキーが揃うから厳しいのは確か。しかも、今年はなおさらかな。でも、函館リーディング争いをしたいですね」


-:ちなみに、ダートの砂質で感じるところはありますか?

柴:そういうのは特にないですね。強いて言えば、札幌の方がちょっと軽いかな。乗っていても速いイメージがあるかと。

-:ちなみに、函館の1700mだと、こっちの1400mを使ってきた馬でも程度走れますかね。

柴:走れると思います。小回りだし、騙しつつという競馬で。むしろ、そういう馬の方が前々に行ける馬が多いから、けっこう良い走りをするイメージですね。

-:ありがとうございます!ここまで色々と語っていただきましたが、お時間が来たのでそろそろ。北海道に腰を据える今夏の目標も教えてください。

柴:函館になるとジョッキーが揃うから厳しいのは確か。しかも、今年はなおさらかな。でも、函館リーディング争いをしたいですね。最終週に入ってどうなんだと痺れる時間を迎えたいですね。

-:不勉強で申し訳ありません。これまでの最高位はどれくらいですか?

柴:北海道リーディングで2位ですね。3年前、(三浦)皇成に2着の差で負けちゃって。そういうのをまたやりたいなと思います。

-:今年は有力ジョッキーも増える様相で、ますます楽な闘いにはならなさそうですが、是非勝ちきってください。あと、近況はコラムの方でお伝えいただけるということで楽しみにしております。

柴:ありがとうございます。なるべく写真も送りますよ♪

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柴山雄一

▲昨年以上の成績を残したいと意気込む柴山騎手