【エンプレス杯】ワイルドフラッパーが大差で圧勝!重賞初V

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14年3月5日(水)、川崎競馬場で行われた交流重賞・第60回 エンプレス杯(Jpn2)(4歳上牝 別定 1着賞金:3500万円 ダート2100m)はC.デムーロ騎手騎乗の1番人気・ワイルドフラッパー(牝5、栗東・松田国厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:12.1(不良)。

2着は大差で3番人気・アクティビューティ(牝7、栗東・柴田光厩舎)、3着には2番人気・サンビスタ(牝5、栗東・角居厩舎)が続いた。 地方馬最先着は、これが引退レースとなったクラーベセクレタ(牝6、船橋・川島正厩舎)の4着。11年NAR賞3歳最優秀牝馬を受賞するなど、地方重賞戦線で活躍し続けた馬として、大健闘の結果となった。

エミーズパラダイスがハナに立ち、ワイルドフラッパーがぴったりとマーク。アクティビューティとママキジャがその後を追走。サンビスタは出遅れから押し上げて単独の5番手につけた。2周目の向こう正面で早くもワイルドフラッパーが抜け出しにかかり、アクティビューティとサンビスタも続く。4コーナーでワイルドフラッパーが既に後続を突き放す状態となり、そのまま大差をつけての圧勝となった。アクティビューティとサンビスタの激しい2着争いとなったが、アクティビューティがハナ差おさえて2着となった。

勝ったワイルドフラッパーは、昨年秋に連勝でオープン入り。前走のTCK女王盃(Jpn3)ではメーデイアの2着と好走。断然の一番人気に推された今回、圧勝劇を演じての重賞初制覇となった。砂の女王メーデイアが去った牝馬ダート界を背負って立つ存在として、堂々の走りを見せつけることができた。

馬主は吉田照哉氏、生産は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「手に負えないお転婆娘」。

【C.デムーロ騎手のコメント】
「簡単に勝てました。乗っているだけでしたね。強いことは分かっていましたし、前に行く馬がいるなら行かせて、2番手でも落ち着いて行こうと思っていました。その辺りも上手くいけましたし、強い内容でした。最後の直線でスクリーンを確認して、簡単な勝ち方ができると思ったので、最後は追っていないです。地方のG1なら勝てる器があると思いますよ。

南関東から日本のキャリアを始めさせてもらったので、その意味では、懐かしさもありましたし、"帰ってきたな"という感じがしました。今日はレースを観に来て下さって、ありがとうございました」

【松田国英調教師のコメント】
「(2走前には)上がり3F34秒7で上がってくるぐらい、非常に能力の高い馬ですが、それをどうやって引き出すかということで、ジョッキー(C.デムーロ騎手)には通訳を通して、2100mという距離でゆっくり構えていたら、道中スピードに乗ってくる馬もいるだろうから、包まれないように、早め早めの仕掛けで上がりの速い競馬に持ち込むようにお願いしました。その通りに勝てたのではないでしょうか。

単勝1.2倍の支持をいただいて、ジョッキーも馬も気持ちよく走ってくれた上で、結果も出してくれたので、管理するものとしては非常にホッとしています。前に行って速い上がりを使える、底知れないエンジンを積んでいるので、また交流競走にも参加させていただいて、皆さんに応援していただきたいと思います。今後は栗東からグリーンウッドへ放牧に出して、少し楽をさせてから、調教等を見て、どういうレースが良いのか考えたいと思います。たくさんのレースに出走させて、ファンの期待に応えていきたいです。

(同厩舎の)ベルシャザールのドバイ遠征や、今週はチューリップ賞にも出走予定馬が居ますので、春の大きいレースに繋がっていくように日々、調教に励んでいます。今回のワイルドフラッパーの調整方法も生かして、ベルシャザールなどにも繋げていきたいですね」

ワイルドフラッパー
(牝5、栗東・松田国厩舎)
父:Ghostzapper
母:スモークンフローリック
母父:Smoke Glacken
通算成績:14戦5勝
重賞勝利:
14年エンプレス杯(Jpn2)




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