【北九州記念】エピセアローム 2年ぶりの重賞Vへ「何とかしたい」

20日、北九州記念(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。エピセアローム(牝5、栗東・石坂厩舎)は助手を背に坂路で単走の追い切り。終い重点の内容で4F52.0-37.9-25.0-12.4秒を記録。開門直後で各馬がごった返す中、しっかりとストライドを伸ばした。

「先週に併せ馬でしっかりとやってあるし、今週は小倉への輸送もあるだろ。そう、単走で十分だよ。」とは石坂正調教師。目論見通りの仕上がりに、満足気な表情を浮かべた。

3歳時にはセントウルSでロードカナロアを破る大金星。以降もスプリント戦線で上位争いを演じてきたものの、重賞制覇からは約2年間遠ざかっている。前走のCBC賞も、ゴール寸前で勝ち馬の強襲に遭い、あと僅かのところでタイトルを逸した。

小倉では2歳時に重賞を制し、一昨年には当レースでは3着と好走するなど相性の良い舞台。「CBC賞の時も体調はいいと感じていたが、その状態を維持している。夏場はいいんだろうね。今回もベストの1200mだし、何とかしたいところだね」と師はもうひと押しを期待。斤量の55キロは実質トップハンデとなるが、これも積み上げてきた実績の証。先頭でゴールを駆け抜けて、貫禄を示したいところだ。