【天皇賞(秋)】得意の府中でスピルバーグ大外一気!G1初制覇

11月2日(日)、4回東京9日目11Rで第150回天皇賞(秋)(GⅠ)(芝2000m)が行なわれ、北村宏司騎手騎乗の5番人気・スピルバーグ(牡5、美浦・藤沢和厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:59.7(良)。

2着には3/4馬身差で2番人気・ジェンティルドンナ(牝5、栗東・石坂厩舎)、3着にはアタマ差で1番人気・イスラボニータ(牡3、美浦・栗田博厩舎)が続いて入線した。

ペルーサが出遅れて後方から。ジェンティルドンナがスタート良く飛び出すが、それを制してカレンブラックヒルがハナへ立ち、大外からマイネルラクリマもスムーズ先団へ取り付いて2番手を追走。ジェンティルドンナは3番手からレースを展開。イスラボニータ以下は一団となり、フェノーメノは真ん中の外めにポジションを取った。
1000mのラップが60秒7という緩やかなペースで淡々と進み、カレンブラックヒルが先頭で直線へ。ラスト200mでイスラボニータがカレンブラックヒルを交わして敢然と先頭に立ち、そのまま押し切る態勢だったが、後方で脚を溜めていたスピルバーグが大外から強襲。ジェンティルドンナも内の狭いところを割って出てくるが、一気に伸び切ったスピルバーグが内の2頭を捕らえてゴールした。

勝ったスピルバーグは全兄に昨年のマイルCSを制したトーセンラーを持つ血統。ここまで全5勝を挙げている府中で大仕事。初の重賞勝利がG1の大舞台となった。5歳秋を迎えたがキャリアはまだ13戦。今後のさらなる活躍に期待が高まる。

北村宏司騎手、藤沢和雄調教師ともに06年ヴィクトリアマイル(ダンスインザムード)以来のG1勝利。馬主の山本英俊氏は嬉しい初G1タイトル獲得となった。生産者は千歳市の社台ファーム。馬名の意味由来は「人名」。

ジェンティルドンナは最内枠を生かしロスのない競馬。直線では狭いラチ沿いを割って迫ったものの、昨年に続いて2着まで。12年ぶりの3歳馬Vに期待がかかったイスラボニータは、一旦先頭の場面を見せたものの、古馬の追撃に屈し3着に終わった。

【北村宏司騎手のコメント】
「スタートが速い馬ではないので、ゲートを出てからどう位置を取るかな、と考えていました。向こう正面に入ってからは、スムーズに追走できました。いつもいい脚を使ってくれる馬なんですが、この間(毎日王冠)ではスムーズにいかなかったので、今回は馬の力を信じて伸ばしていこうと。力を信じて外から行ったんですけど、綺麗にハマりました。

新馬を使う前からずっと調教にも乗せて貰っていましたし、いつも競馬で乗るたびに楽しみだった馬だったので良かったです。長い休養もあり、休み休みの馬でしたけれども、だいぶ逞しくなってきたので、無事でいってくれればこれからも結果は出ると思います」

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スピルバーグ
(牡5、美浦・藤沢和厩舎)
父:ディープインパクト
母:プリンセスオリビア
母父:Lycius
通算成績:13戦6勝
重賞勝利:
14年天皇賞(秋)(G1)

スピルバーグ

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