またまた関東馬攻勢だ!ヤングマンパワーが末脚炸裂!! 

ヤングマンパワー

15年2月28日(日)1回阪神1日目11R 第24回アーリントンカップ(G3)(芝1600m)

ヤングマンパワー
(牡3、美浦・手塚厩舎)
父:スニッツェル
母:スナップショット
母父:サンデーサイレンス

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直線でのラスト1ハロンあたりでは、各馬が横一線となるぐらいに広がった。どの馬でもチャンスがあると思えるほどだった。そこからネオスターダムがスルスルと抜け出る。内ラチ沿いで踏ん張る。しかしもう一度盛り返すマテンロウハピネス、馬群の中からヤングマンパワー、大外をアルマワイオリ。さらに狭い処からナヴィオンがあっと言う間に襲いかかって、ゴール前は接戦となる。《どの馬だ!》と息を飲んで見つめるゴール前、ヤングマンパワーが、僅かに先んじてゴールに入った…。


昼からはほど良く暖かくなった阪神競馬場。パドックの廻りも陽を浴びてまぶしいぐらいだ。ドシっと落ち着いて周回するアルマワイオリ。稽古は稽古と思っていたとおりに、風格も感じられる。反対なのはナリタスターワン。ややうるさい。入れ込みまでとは言わぬもチャカつく。前のマテンロウハピネスの方がいい。関東馬では、ネオルミエールよりもヤングマンパワーの方が雰囲気がいい。ナイトフォックスも悪くはないが、大竹師の姿が見えなかった。ちと残念。

地方から参戦のジャジャウマナラシが、ポンと前に出る。藤田Jもゲートは上手い。行くのだろうと後を確認しているうちに前が替わって、マテンロウハピネスが先頭に立っていた。アルマワイオリは最後方。朝日杯FSも後ろで内から伸びてきていたものな~と納得する。ナリタスターワンが前づけの3番手、福永Jらしい乗り方だ。
淡々流れていく。前半3Fが35.6と、このクラスではゆったりの流れだ。次の1ハロンも12.5でさらに12.7と、ペースが上がらないままラスト600mを迎える。最後方のアルマワイオリを除く11頭が、そう差がない間隔だ。そのアルマワイオリは外へ出してカーブを廻る。
まだどの馬がいいのか判らない横一列となる。ナイトフォックスを常に観ている。手応えもあるし悪くない。
ラスト300mを過ぎる。マテンロウハピネスも粘っているが、そのひとつ前にネオスターダムがいて、いい感じで仕掛けて行く。やられたか!と観ていると、後続との差が一気になくなった。後でPVを観て判ったのだが、内ラチへぶつかって失速気味になった様子だ。

マテンロウハピネスがまだ粘る。そこへヤングマンパワーが伸びて行く。外へ出したアルマワイオリがグイグイと伸びている。ナイトフォックスは一瞬だけいい処を見せたが失速気味で、もう二列目以降である。ナヴィオンが狭い処から抜け出してきているのが見える。どの馬が勝つのかがまだ判らない。
勢いからアルマワイオリとナヴィオンか!と観ていると、ヤングマンパワーが僅かに残して先頭に入ったのが見えた。2着はナヴィオンかアルマワイオリかと急いで階段をおりて検量室前に行く。ナリタスターワンの福永Jが《いや~メンコ(覆面)でもしないと…》と馬上で関係者に告げている。やはりテンションの高さが気になったのだろう。藤沢和師がニコニコなのか苦虫をつぶしているのか良く判らないが、馬の後ろを歩いて去っていった…。

またまた関東馬である。それも3頭遠征してきていながら、もっとも人気の低い馬のヤングマンパワーだ。
ジュニアCではナイトフォックスが勝って、エイムハイが2着でヤングマンパワーは3着だったのが、今回はナイトフォックスが10着、エイムハイは11着と敗退しているのに、ヤングマンパワーはグイグイと伸びていた。エイムハイは道中かかり気味の行きっぷり。ナイトフォックスは4角を廻って一瞬だけ伸びかけた。そこから止ったのは距離なのかも。
スニッツェル産駒で初の重賞制覇となったらしい。朝日杯2着馬のアルマワイオリを破っての勝利。関東馬の成長ぶりが実にまぶしい、そんなアーリントンCでありました…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。