【高松宮記念】コパノリチャード 宮徹調教師一問一答

3月29日(日)に行われる高松宮記念(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
コパノリチャード(牡5、栗東・宮厩舎)を管理する宮徹調教師の一問一答は以下の通り。

●阪急杯6着も「悪い内容だとは思わない」

-:先ほど最終追い切りが終わりましたが、手応えや感触など、どういったものを感じられましたか?

宮徹調教師:先週併せてある程度やりましたのでね。終いだんだんラップが速くなるようには乗って、という指示はしていたのです。指示通り、いい感じでラップを詰めて、終いいくらか弾ける余力はあるくらいの感じでゴールはできたと思います。

-:前走は休み明けでしたが、その時との比較という点ではどうでしょう。

宮:前走もある程度、上がりの息がいくらか(足りない)、というとこはあったのです。それでも、馬の状態はできていると思ったのですが、1番人気に推されて、ファンには申し訳ない結果にはなりましたね。

-:その阪急杯なのですが、改めて振り返りますと、どんな点が原因だったのでしょうか?

宮:道悪が巧いという評価をして頂いてましたが、確かにヘタではないですね。ただし、いくらか緩めの馬場で、いつもはもうちょっと引っ掛かりますが、引っ掛かるだけのラップではなかったですね。いくらか速めのラップだったので、ある程度掛かる馬もみんな折り合いの付くようなラップだったのでね。それでやっぱり自分で動いて4角先頭で後ろを振り切るのに脚も使ってます。1200まではもっていましたが、そこから突き放す脚は無かったですね。しかし、自力で動いてますし、ひとえに悪い内容だとは思わないですね。

-:そして、ひと叩きして今週、連覇のかかるG1ということにもなりますが、そういった点での緊張感というのはどうでしょうか?

宮:前年は連勝で来て、自信もありましたしね。今年は前のレースは落としてますが、馬の状態はどんどん上がっているような感じはするのでね。前年勝っている馬ですし、本番は頑張りたいと思います。

-:先ほど阪急杯の時も馬場のお話がありましたが、今の中京の馬場というのは先生からご覧になってどうですか?

宮:だいたいこの時期の中京というのは、馬場はあまり良くならないですからね。先週の馬場を見ていても内も残ってます。できれば本当は外を回りたいのでしょうが、外を回ると間に合わないというような難しい馬場にはなっています。レース当日、ジョッキーは前のレースとか乗ってきますのでね。その時の判断で通るコースは大きく変わると思いますね。

●連覇に自信「去年以上のレースは出来る」

-:メンバー構成を見て、昨年以上に混戦かな、というふうにも思われますが、どうですか?

宮:昨年より強いのも一頭入ってますし、かなり強力なメンバーだとは思いますね。

-:海外からも昨年暮れに香港スプリントを勝った馬がやってきます。

宮:外国の馬も入ってますけど、日本の馬も強いのがいますからね。日本の馬のほうが強いと思いますね。

-:そういったメンバーでどんなレース展開になるのか、どんな予想を立ててますか?

宮:2~3頭は行きそうな馬がいるので、うちのもゲートさえ五分なら後ろから競馬するということは無いと思いますね。去年が3、4番手から内を通って4角で先頭を行く形でレースをしています。それに近いぐらいの形にはなると思いますが、そこはユタカ君(武豊騎手)なので、その時のペースで抜け出して行ってくれると思いますね。

-:当日はある程度はジョッキーに任せるという感じになりそうですか?

宮:まあ、それのほうが良いと思いますね。去年もなかなか何番手を行くと決めておいても、その時その馬が出遅れたり、いろいろな形が変わっちゃいますのでね。そこはユタカ君の判断で。うまいこと乗ってくれると思います。

-:オーナーサイドはフェブラリーSから良い流れがあるかと思いますが、オーナーから何かアドバイスとか、お話しはあったのですか?

宮:先週も一緒に食事をして、レースの話はしましたね。レースの指示などは特にはないですね。

-:最後に連覇のかかるレースに向けての意気込みを聞かせてください。

宮:今回は前哨戦を落としてしまいましたが、馬の状態は去年とはそれほど変わらないと思ってますし、去年以上のレースは出来ると思います。また良いレースをしようと思ってますので、応援のほど、よろしくお願いします。

宮徹調教師

2連覇へ自信ありの宮徹調教師