【安田記念】1週前 カレンと初コンビ武豊「スピードの乗りがいい」

27日、安田記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、大阪杯8着のカレンブラックヒル(牡6、栗東・平田厩舎)は武豊騎手と初コンタクト。坂路での単走追いとなったが、終い強めに追われるとスムーズな加速で4F51.7-37.9-24.9-12.4秒をマークした。

「走りますね。初めてまたがったけど、力強くて乗りやすいし、スピードの乗りがいい。さすがはG1ホースですよ。東京のマイルは勝っている舞台だし、いい馬が回ってきました」とユタカスマイル全開。NHKマイルC以来となる2つ目のG1獲りへ、心強いパートナーが現れた。

カレンブラックヒル

▲武豊騎手を背に坂路を駆け上がるカレンブラックヒル


前走、マイラーズC3着のフィエロ(牡6、栗東・藤原英厩舎)は鮫島良太騎手(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)を背にCWコースで障害オープンのルペールノエルと併せ馬。0秒9先行させたパートナーを直線でアッサリ捕らえると、2馬身ほどリードを広げてゴール。タイムは6F81.6-66.0-51.3-37.5-11.8秒を計時した。

藤原英昭調教師は「併せ馬で最後の1Fだけしっかりとやった。反応は良かったね。ここを目標にしてやってきたし、イメージ的にもいい感じにこられたと思います。東京のマイルという条件も悪くない。レースまでにしっかりと状態を整えていきたいね」と順調の調整ぶりに満足の様子。先のヴィクトリアマイルではストレイトガールがG1初制覇。同じ舞台で、こちらも悲願のG1タイトルを狙う。

フィエロ

▲僚馬ストレイトガールに続けるかフィエロ


フィエロ

28日、安田記念(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、マイラーズC1着のレッドアリオン(牡5、栗東・橋口弘厩舎)は前走、マイラーズC10着の兄クラレント(牡6、栗東・橋口弘厩舎)と坂路で併せ馬。ともに助手が騎乗して一杯に追われ、レッドアリオンが4F54.3-39.7-25.8-12.9秒、クラレントが4F54.2-39.7-25.7-12.8秒のタイムでクラレントがクビ差先着を果たした。

追い切りを見届けた橋口弘次郎調教師は「ラストを強めに追いきった。2頭とも順調にきてるし、力を出せる状態だね。クラレントはまだ老け込むような歳じゃないし、体調面でも気になるところはないよ。左回りも得意だしね。レッドもゲートが上達して安定感が出てきてる。最近は思った通りのレースができるようになってきたからね」と頼もしい兄弟の動きに目を細め、最後は「兄弟だけど、毛色も性格も違う(笑)。似たところはないよ」と最後まで笑顔を見せていた。

クラレント

▲昨夏のマイル王者の意地を見せたいクラレント


レッドアリオン

▲本格化の兆しを見せるレッドアリオン


レッドアリオン

▲兄弟での併せ馬。レッドアリオン(左)とクラレント


前走、マイラーズC5着のダノンシャーク(牡7、栗東・大久龍厩舎)は助手が騎乗してCWコースで長めを追われ、7F95.1-78.6-63.9-49.9-36.9-11.7秒の好時計をマーク。0秒9先行させた古馬準オープンのキングストーンを楽に捕まえて0秒3先着した。

迫力満点の動きに高野調教助手も「前半からある程度、スピードに乗せていったけど、最後もしっかりと伸びてくれました。久々になりますが、思っていた以上にいい動きをしてくれましたね。息の入りも良かったし、状態はいいですよ」とニッコリ。昨秋のマイルCSを制した実力馬が本領発揮となるか注目される。

ダノンシャーク

昨年のマイルCSの覇者ダノンシャーク